知らないと損をする、自分がどうありたいかを知るべき理由
自分ではそのつもりはないのに、他人をうらやむ気持ちを抑えられなかったことってありますか?
例えば私は、高校の同級生が一流企業で活躍して2,000万円以上もの収入をもらっていると聞いたとき、顔では祝福をしましたが、心の中には嫉妬があふれていました。
恋愛や結婚でも、ついついそんな気持ちになってしまうことってありますよね?
もしかするとそんなときは、自分がどうありたいか? がブレているかもしれません。
自分のありかたが定まっていればそんなに動じません。
嫉妬を感じても、プラスのエネルギーに変えることさえできます。
しかし、自分を見失ってしまっているときはネガティブな考えや行動をしてしまい、あとから自己嫌悪に陥ってしまうことも。

そんなとき、どうしたらよいでしょうか?
この記事では、次のことについてお伝えします。
- 自分のありかたについて考えることの大切さ
- 簡単にできる自分がどうありたいかを見つけるためのエクササイズ
最後まで読めば、自分がどうありたいかが見えてくるだけでなく、そのために必要な行動までがイメージできるでしょう。
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自分がどうありたいかとは?
そもそも「自分がどうありたいか」を考えるということは、どういうことでしょうか?
例えば小さな子供は、自分について考えることはありません。
しかし成長するにつれて、自分に対する意識が芽生えてきます。
自分に対する意識が芽生えるにつれ、「自分自身でありたい」という欲求を持つようにもなります。

自分自身であるとは?
では、自分自身であるとは、どういうことでしょうか?
自分自身であるとは、自分ならではの個性や、ありのままの自分という存在を自分で認めてあげることだといえます。
そしてさまざまな経験を通して、「私はこういう人間だ」という、自分ならではの一貫した価値観をつくりあげていきます。
「私はこういう人間だ」という一貫した自覚のことを「アイデンティティ」と呼びます。
この章のまとめ
ここまでをまとめます。
- 自分がどうありたいかを考えるということは、人生における自分ならではの価値観を見つけ、「私はこういう人間だ」といえる感覚を持てるようになること

自分がどうありたいかを考えることの大切さとは?
しかし、自分がどうありたいかを考えることなんて、本当に必要なのでしょうか?
実は、自分がどうありたいかを考えることは、価値観が多様化してきた現代だからこそ大切さが増してきていることでもあるのです。
例えば夫婦関係をみてみましょう。
以前と比べて「夫婦はお互いの自由時間に干渉すべきではない」という考えかたが強まっています。
これをみると、夫婦であっても個人としてのありかたを尊重するようになってきている、とはいえないでしょうか?
実は、自分のことを自分で決めることが尊重されるようになったのは、ここ最近のことです。
現代では、人生を自由に生き、さまざまな可能性に挑戦するためには、自分のことは自分で考えて決めていかないといけません。
そのためには、自分がどうありたいかを考えることが必要になってくるのです。

自分がどうありたいかを知るべきときとは?
では、自分のありかたを知るべきときは、どんなときでしょうか?
まず大切なことは、私たちは人生の中で何度も「自分がどうありたいか」を考えなおす必要がある、という事実です。
次に例をあげて説明しましょう。
1) 人生の転機
あなたも、進学や就職、結婚や出産などで、生活が大きく変わった経験があるはずです。
あまり意識しなかったかもしれませんが、実はそのたびに、自分のありかたは変化しています。
特に現代の女性は、働く自分、女性としての自分、母としての自分など、さまざまな自分のありかたが求められるといえるでしょう。
2) 災害や天変地異、社会による影響
災害や天変地異、社会全体の大きな変化に遭遇したときも、自分のありかたを知るべきタイミングといえます。
例えば、現在でも世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響により、私たちの生活は大きく変わりつつあります。
また日本では人口が減り、少子高齢化がものすごいスピードで進んでいます。
これからの社会の変化にあわせた自分のありかたを見つけていくことが必要になるでしょう。
3) 周囲の評価を気にしすぎてしまう
生活や社会の変化は、いわば外的な要因です。
それとは別に、あなた自身にも要因があります。
例えば、周囲の評価を気にしすぎてしまう、などがそれです。
本来、他人にどう見られているかを気にすることは、よいことです。
ただし気にしすぎると、よくありません。
「自分のありかた」の基準が、自分から他人に移ってしまうからです。
例えば、「こんなこと言ったら嫌われるかな」と考えながら生活するのは、辛いことですよね。
このような性格は、本人がもって生まれたものや、育った家庭環境、人生で経験してきたできごとなどのさまざまな影響が絡まりあって形成される、といわれています。
簡単に調べることができるものとしては、いわゆる性格診断でしょうか。
性格診断であなたのすべてがわかるわけではありませんが、例えばこのテストで「神経質傾向」が高いときは、周囲の評価を気にしすぎてしまう傾向があるかもしれません。

自分がどうありたいかを知らないでいるとどうなる?
自分がどうありたいかを知らないままでいると、どうなるでしょうか?
ひとことでいえば、自分を見失ってしまいます。
その結果、気分の落ち込みや、うつ的な症状、無気力感に襲われてしまうこともあるでしょう。
例えば、新卒の社会人が会社になじめずに落ち込んでしまったりすることがあります。
これも、新しい生活の中で自分のありかたをうまく見つけられなかったことに原因があるといえるかもしれません。
極端な場合は、自分を見失ってしまったことで、守るべき社会のルールに違反してしまうこともありえます。
このようなことにならないためにも、いままでの自分とは違う、新しい自分のありかたを見つけていくことが大切です。

「何をやりたいか」と「どうありたいか」はどう違うのか
さらに理解を深めるために、「何をやりたいか」と「どうありたいか」の違いについても触れておきましょう。
やりたいことをやる特徴とは
まず「何をやりたいか」について。
自分は何をやりたいかを、自由に決められることをを「自己決定権」といいます。
憲法では、自己決定権は幸福追求権の一部として考えられています。
つまり、何をやりたいのかを自分で自由に決めることは、幸福を追求することにつながることであり、それは権利として尊重されているということです。
例えば少し前までは、マイカー、マイホームなどを購入することが幸せのひとつのかたちとして認識されていました。(いまでもそうかもしれませんが)
その結果、高いものを買えることがステータスである、というような認識もひろがったといえるでしょう。
しかし実は、欲しいものを購入しても、幸せはそれほど長続きしません。
これは達成についても同じで、そのときの幸福感や興奮した感覚は、すぐに消えていってしまいます。
何をやりたいかを自分で決めて、そのためにものを買ったり、達成したりする。
これは現代ならではの体験ですが、幸せの追求という観点からみると、その効果はあまり続かないようです。
自分であることの特徴とは
それにひきかえ自分のありかたを大切にした行動は、幸福感や充実感が持続しやすいといわれています。
自分がどうありたいかとは、自分ならではの価値観を見つけ、アイデンティティを構築していく作業でもあります。
そして、自分が大切にしたいと思える価値観に基づいた行動をとると、持続的な幸福感や充実感が得られるといわれているのです。
このように見てみますと、何がやりたいかと、どうありたいかは、どちらも大切なものである、といえるでしょう。
この章のまとめ
自分がどうありたいかの大切さについて、ここまでの内容をわかりやすくまとめておきましょう。
自分がどうありたいかが定まっていれば、人生の変化に対応しながらも自分らしく生きていくことができる
- 自分のことを自分で決めなくてはいけない現代では、自分のありかたも自分で決める必要がある
- 人生が変化するたびに、それに対応して「自分がどうありたいか」をアップデートしていくことが大切
- 自分がどうありたいかが定まっていれば、変化に対応しながらも自分らしく生きていくことができる
自分がどうありたいかを見つける方法
ではどうやって、「自分がどうありたいか」を見つけていけばよいでしょうか?
ここまで何度かお伝えしてきたように、
- 自分のありかたとは、「私はこういう人間だ」と一貫して自覚できる感覚(アイデンティティ)と関わりがあり、
- 「私はこういう人間だ」といえるようになるためには、自分なりの価値観を見極めていくことが必要
です。
ここではそのための簡単なエクササイズを紹介します。

あなたが大切にしている価値観から自分がどうありたいかを見つける
実は普段の私たちは、意識していない心の奥にある信念に従っています。
この心の奥にある信念のことを「価値観」といいます。
私たちは、自分が大切にしている価値観に従ってさまざまな選択をして、その選択の結果として、なんらかの行動をしています。
例えばあなたが、「他人とは仲良くするべき」という価値観を大切にしていたとすると、それに従った選択をして、行動をするようになります。
このように、あなたが大切にしている価値観を見つけることで、自分ががどうありたいかを見つけるヒントを得ることができます。
あなたが大切にしている価値観から「自分がどうありたいか」を見つけるエクササイズ
ここでは、シャローム・シュワルツという人が考えた「10の価値観」のリストを紹介します。
この「10の価値観」は、発表後も多くの研究によって評価されている信頼価値の高いリストといわれています。
いくつ選ぶかは自由です。
例えば私なら、「自律・博愛・善行」という感じです。
わかりにくい場合は、こういう価値を大切にできる自分でありたいと思えるものを選んでみましょう。
例えば「善行」を大切にしたいと思ったら、一日一回、他人に親切にしてみる。
このような具体的な行動に取り組んでみましょう。
価値観を大切にした行動をしていくことで、自分がどうありたいかが、より明確になっていくはずです。
さらにその行動は、あなたの幸福感や充実感を持続的に高めてくれるかもしれません。

まとめ
自分がどうありかたがわかってくると、どんな人生を送りたいか?ということも定まっていきます。
そして、どんな人生を送りたいかがわかってくると、日々の生活のなかで具体的にやるべきこと・やりたいことがはっきりしてきます。
この記事を参考にして、自分がどうありたいかを見つけてみてくださいね。
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