自分を知れば、人生はもっとよくなる?

自分とはなにか。

これは難しい問題のように感じます。

例えば社会心理学者のフロムは、

自分自身でないことほど恥ずべきことはなく、自分自身でものを考え、感じ、話すことほど、誇りと幸福をあたえるものはない

もういちど読む山川倫理

と述べています。

自分を知るための「自己認識」とは?

自分とはなにか?

これに答えるためには、自分を知る必要があります。

自分を知ることは、「自己認識(セルフ・アウェアネス)」と呼ばれています。

自己認識とは、自分の感情、長所、短所、欲求、衝動を深く理解することである。自己認識能力が高い人は、必要以上に深刻になることもなければ、楽観的になりすぎることもない。

セルフ・アウェアネス(ハーバード・ビジネス・レビュー EIシリーズ)

自己認識は、最近、注目されつつあるスキルのひとつです。

なぜか。

なぜなら、自己認識は他のスキルの根本を支えるスキルであることがわかってきたからです。

例えば、実はあなたにはものすごい作曲の才能があったとしましょう。

しかし自分のことを理解できていなかったら、それに気づくことはできません。活かすこともできないでしょう。

音楽の才能のイメージ

自分で自分を知るだけでは不十分なのはなぜ?

自分について知るために大切なことがあります。

自分が思う自分と、他人が思うあなたはまったくの別人である

ということです。

例えば退職間際の男性が、「今まで仕事を一生懸命がんばってきたのに、突然、妻から離婚したいといわれた」と悩んでいたとします。

実は、「仕事を頑張っている俺(自分が思う自分)」と「家庭での夫(家族から見たお父さん)」には、別人と考えてもよいくらいに関連がないのです。

そしてそのことに本人が気づいていないからこそ、このような問題が発生してしまうのです。

  • 内的自己認識(自分が思う自分)
  • 外的自己認識(他者が見るあなた)

自分を知るためには、この2つの方向から探っていく。

これが大切です。

自分が思う自分を探ることのリスクも知っておこう

世の中にはたくさんの「自分を知るための質問」や「自分を見つめる方法」、「自分と向きあう方法」があります。

間違っているわけではありません。

しかしそのほとんどが、内的自己認識に関するものです。

内的自己認識だけを深めることは、「自分が思う自分」と「他者が見るあなた」の差をひろげ、余計な問題を引き起こしてしまう可能性さえあります。

くりかえしになりますが、自分を知るときは、この点によく気をつけておきましょう。

自分と向き合うイメージ

自分を知るための基本となる5つの方法とは?

それでは、自分を知る方法には、どんな方法があるでしょうか?

ここでは次の5つを紹介します。

内的自己認識を高める

  • マインドフルネス
  • ジャーナリング/ライフストーリー
  • 解決志向アプローチ
  • 性格診断・強み診断など

外的自己認識を高める

  • フィードバック

ひとつずつ紹介していきましょう。

内的自己認識を高める

マインドフルネス

マインドフルネスのイメージ

マインドフルネスとは、自分の内面に意識を向け、思考や感情をありのままに見つめる方法です。

ポイントは、自分の思考や感情について反応したり判断したりしない、ということ。

これによって、考えすぎたり落ち込みすぎたりすることなく、自分と向きあうことができるようになるのです。

ジャーナリング/ライフストーリー

ジャーナリングのイメージ

「書く瞑想」ともいわれているジャーナリング。

自分が感じていることや考えていることについて書きだしていく方法です。

現在の自分を正しく知る

私が考案した「頭とこころの整理法」では、あなたの思考と感情を整理することで、自分を知ることができるようになります。

過去の自分を正しく知る

また「ライフストーリー」と呼ばれる、あなたの人生を振り返る方法は、あなた自身の過去と向きあい、それを正しく認識することに役立ちます。

解決志向アプローチ

解決志向アプローチのイメージ

ジャーナリングがあなたの現在、ライフストーリーが過去を知る方法ならば、解決志向アプローチはあなたの「未来」を見つけていく方法です。

解決志向とは簡単にいえば、問題の原因を見つけるのではなく、解決方法を探っていくアプローチです。

「なぜこの問題が起きたのか?」ではなく「この問題を解決するにはどうしたらいいのか?」と考えます。

このアプローチによって、未来のあなたをよりよく知ることができます。

性格診断・強み診断など

自己診断のイメージ

例えば就職活動の前には、性格診断・強み診断・適職診断などの自己分析を行うことが多いと思います。

生まれつきの性格や性格的な強みを知ることは、あなたを知るための基本的な方法といえます。

外的自己認識を高める

フィードバック

仕事のイメージ

外的自己認識を高めるには、「フィードバック」が必要です。

人は自分でないものと対峙することによってしか、自己を知り、自己を確立することができない。社会にこれだけ多くの悪が蔓延し、神がこの世を薔薇色の世界に染め上げなかったのは、その逆の価値を体験させるためである。

神曲 地獄篇: 第1歌~第17歌 (須賀敦子の本棚 1)

自分が思う自分ではなく、他者が見るあなたを知る必要があるのです。

他者からフィードバックを得る方法

他者からのフィードバックを得ることは、なかなか難しい作業です。

ネガティブなことを相手に伝えるのは、誰でもが言いにくさを感じてしまうからです。

そこでまずは、あなたの方から自分のネガティブな部分を開示して、さらに加えて改善点を教えてもらうやりかたがあります。

例えば信頼できる上司に対して、

最初の質問:「私は仕事のとき、ついつい急ぎすぎて雑になってしまうのですが、これを改善するためにはどうしたらよいでしょうか?」

と尋ねてみる。加えて、

次の質問:「他にもっとも改善すべき点があるとしたら、どんなところでしょうか?」

と尋ねてみる。

「次の質問」が本当に聞きたいことなのですが、それを引きだすためにあえて、最初の質問をしているわけですね。

こういう方法なら、相手もあなたに対するネガティブな評価を伝えやすくなるでしょう。

フィードバックをうまく活用する方法

他者からのフィードバックは、できるだけ状況を限定して、ひとつひとつ対処していくことがおすすめです。

仕事であれば、「プレゼンのとき」とか「営業のとき」など、できるだけ具体的な状況のフィードバックを得るようにします。

なぜなら、他者からのフィードバックは自分が思う以上にキツイ場合があるので、ショックを受けてしまう可能性もあるからです。

これを克服しうまく活用するためには、あなたの性格的な特徴やその強みを活用してみましょう。

苦手を克服するために、そこにこそあなたの強みを活かす。

この作戦は、効果的だと実感しています。

「人生を変える」とはどういうことか?のイメージ

まとめ:自分を知るとは?基本知識と正しく自分を知るための5つ方法

この記事では、自分を知ることの基本知識とその方法を紹介しました。

自分を知るとは

  1. 自分を知ること。それは、「自分が思う自分」と「他者が見るあなた」について知ること。
  2. 自分が思う自分と、他者が見るあなたには関連がない。別人のようなものである。
  3. 手軽な方法で自分が思う自分(内的自己認識)だけを探っていくと、認識の差がひろがるリスクがある

自分を知るための方法

  1. マインドフルネス
  2. ジャーナリング
  3. 解決志向アプローチ
  4. 性格診断・強み診断
  5. フィードバック

自分を知ることと、その方法の基本として参考にしてみてください。

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