ジャーナリングの効果的なやり方をわかりやすく解説
忙しすぎて、頭の整理ができない!
最近、そんな風に感じることはないですか?
スマホが生活の一部となったおかげで、私たちが処理しなくてはいけない情報は増え、スピードも求められるようになりました。
私も、追われるような毎日に疲れきってしまっていた一人です。
そんなとき、ふと、紙に手書きをしたときに、思いのほか気持ちが癒やされたことがあります。
この体験をきっかけに、私はジャーナリングについて調べるようになりました。
そこでこの記事では、
- ジャーナリングとは何か?
- さまざまなジャーナリングのやり方
- ジャーナリングの効果を高める3ステップ
について、わかりやすく紹介します。
いますぐジャーナリングをはじめられるように、ジャーナリングのやり方一覧表もプレゼントしています。
また下記の記事では、ジャーナリングのより実践的なやりかたを紹介しています。
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ジャーナリングとは?
ジャーナリングとは、「心に浮かんだことを書きだすこと」をいいます。
ジャーナリングの原点は、実は、現代の日記の起源でもある 15世紀のイタリアにあります。*1

当時の日記は、はじめは「公的な記録」として扱われていました。
しかしいつしか、私的な生活を振り返るものへと変化していったのです。
1-1. ジャーナリングと日記の違い
では、日記はいつから「ジャーナリング」に変化したのでしょうか?
ジャーナリングのきっかけは、1989年ころからはじまった、ジェームズ・ペネベーカー博士による研究だと言われています。*2
それによると、
- ストレスフルなできごとについて、定められた方法で書きつづることで、精神的・身体的な不調が改善され、より健康になる
とのこと。
ちなみに私も、ジェームズ・ペネベーカー博士の提唱する方法に従って日記(ジャーナリング)をしてみました。
トラウマ体験について、日にちをあけて4回書く方法です。
詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。
心理学では、「筆記療法」という分野で研究が進められるようになりました。
筆記療法でも、その研究の結果、「書くことが心身の癒やしにつながる」とされています。

1-2. ジャーナリングのやり方は自由
ジャーナリングとは、「心に浮かんだことを書きだすこと」とお伝えしました。
このルールに従うだけで、誰でもいますぐ簡単にジャーナリングをはじめることができます。
しかし実際には、さまざまなジャーナリングのやり方があります。
テーマを決めて書く/決めずに自由に書く
例えば、「テーマを決めて書く」やり方。

今日、楽しかったことは?
もちろん、テーマを決めずに書くやり方もあります。
時間を決めて書く/決めずに自由に書く
例えば、「一回につき20分」というように、制限時間を決めて書くやり方もあります。

制限時間は20分
もちろん他にも、いろいろなやり方があります。
- 具体的なジャーナリングのやり方は、第2章で詳しく紹介します
ジャーナリングのやり方がいろいろある理由
なぜ、いろいろなジャーナリングのやり方があるのでしょうか?
これは予想ですが、
- 実際にやろうとすると、「何を書けばいいの?」と迷ってしまうことがある
- 成果を出しやすくするために、より細かなルールが決まっていたほうがよい場合がある
などが理由なのではないかと思っています。
逆にいえば、ジャーナリングにはひとつの決まったやり方がありません。
そこで、次の章で、あえてさまざまなジャーナリングのやり方をあえてひとつにまとめてみました。

さまざまなジャーナリングのやりかた
下記に、さまざまなジャーナリングのやり方をまとめてみました。
ダウンロードして使える「ジャーナリングのやりかた一覧表」もご用意しました。

実践するときは、この一覧表を参考にしてみてください。
2-1. テーマを決める/決めない
ジャーナリングをするときに、「テーマを決める」こともあれば、「テーマは決めずに自由に書く」こともあります。
例えば、ペネベーカー博士の著書「こころのライティング」では、「人生でもっとも動揺したトラウマ体験について書く」というテーマが決められています。
2-2. 手を止める/止めない
ジャーナリング中に、「手を止めてはいけない」というルールがあります。
逆に、「手を止めてもよい」というルールもあります。
手を止めてはいけないやりかたで何も書くことがないときは、「何も書くことがない、何も書くことがない」などと書きます。
例えば、ジュリア・キャメロンが提唱している「モーニングページ」では、「3ページ書くまで手を止めない」という基本ルールがあります。
2-3. 決まった時間にやる/思いついたときにやる
ジャーナリングは、「いつも決まった時間にやりましょう」というルールがあります。
例えば、朝、起きたときに書きましょうとか、夜、眠る前に書きましょう、といったルールです。
逆に、「いつでも思いついたときにやりましょう」というルールもあります。
2-4. 制限時間がある/ないやりかた
ジャーナリングを、「20分まで」というように、時間を決めてやる、というルールがあります。
逆に、制限時間が決まっていない場合もあります。
2-5. 箇条書き/自由筆記
箇条書きで書くというルールもあれば、日記のように自由に書くというものもあります。
ライダー・キャロルの提唱する「バレットジャーナル」では、箇条書きでリストをつくることを推奨しています。
2-6. 文字を書く/絵を描くやりかた
ジャーナリングでは、文字だけを書くとは限りません。
例えば、アートジャーナルと呼ばれるものは、心に浮かんだことを絵日記のように表現します。*3

2-7. ジャーナリングのやり方一覧表【無料】
ジャーナリングにはこのように、さまざまなやりかたがあります。
実際にジャーナリングに取り組むときは、下記の「ジャーナリングのやりかた一覧表」をダウンロードして使ってみてください。

ジャーナリングは、「心に浮かんだことを書きだすこと」が目的です。
まずは、ご自身のやりたい方法で取り組んでみるとよいでしょう。

ジャーナリングの効果
ジャーナリングには、どんな効果があるでしょうか?
- トラウマ体験を解放する
- 考えが整理される
- イライラ・不安がやわらぐ
といった効果があるといわれています。
私の体験談をもとに、もう少し詳しくお伝えしましょう。

3-1. トラウマ体験の解放
これは、はじめにお伝えした「心のライティング」の実践事例です。
下記の記事で詳しく解説していますが、
トラウマ体験を書きだすことで、それを客観的に見つめなおすことができるようになります。
トラウマ体験を解放することで
- 日々の生活をおだやかに送れるようになった
- とらわれていたネガティブな感情・考えかたにとらわれなくなった
- 以前よりもすこし前向きになれた

3-2. 考えが整理される
例えば朝、今日は何をやるべきか? について考えたことはありませんか?
私はそんなとき、すぐに紙に書きだして、箇条書きで整理するようにしています。
このように、ジャーナリングによって自分の考えが整理されることは、よくあります。
考えが整理されることで
- 集中力がアップする
- 生産性が高まる
- 気持ちがすっきりする

3-3. イライラ・不安がやわらぐ
イライラ・不安がやわらぐというのは、言いかえると、「気持ちが整理される」ということです。
感情というのは、熱が冷めるのを待つように、切りかわるまでに時間がかかることがあります。
ジャーナリングでも、感情を切り替えるのに時間がかかることは、変わりません。
しかし少なくとも、気持ちを切り替えるきっかけをつかむことはできます。
イライラ・不安がやわらぐことで
- 他人にやさしく接することができるようになった
- 新しいことに挑戦する気持ちがでてきた
- 自分にもやさしく接することができるようになった

ジャーナリングの効果を高める4ステップ
ここで、ジャーナリングの効果を倍増させる方法をお伝えします。
1) 目的にあわせてジャーナリングのやり方を使いわける
まずひとつめは、
- 目的にあわせていろいろなジャーナリングのやり方を使いわける
ことです。
例えば、
- 気持ちを落ちつかせたいときは、アートジャーナルのように、絵やイメージを使う
- やるべきことを整理したいときは、バレットジャーナルのように、箇条書きリストを使う
などです。
つまり、ジャーナリングをはじめる前に、何のためにジャーナリングをやろうとしているのか? という目的をはっきりさせることが大切になってきます。
2) 違う角度から自分を知る
ジャーナリングでは、心に浮かんだことを書きだしていきます。
紙に書きだすことで、自分の考えや気持ちを客観的に見つめられるようになり、自分への理解を深められることもあります。
このときに、別の角度からも自分を知ることができると、ジャーナリングの効果も高まります。
自分を知る方法については、下記の記事がおすすめです。
3) 自分に対して心を開く
ジャーナリングの効果をひとことでまとめますと、
- 自分の心を鏡に映すように、紙に映してみることができる
ということだと思います。
鏡を見ないと、自分の顔がわかりません。
ジャーナリングは、自分の心を鏡に映すような作業です。
そして、このときポイントになるのは、「心を開く」ことです。
- 自分に対して、心を開くことができるかどうか?
これが、ジャーナリングがうまくいくかどうかのポイントです。
心を開くためには、マインドフルネスなども併用してみるとよいかもしれません。
4) 安全と安心を確保する
自分の心を開くためにも、ジャーナリングは、他人に見られない安全で安心な場所でやるとよいでしょう。
人は誰でも、自分の話を他人に聞いてほしいと思っています。
心を開いて話し、それを受け止めてもらうこと。
これが、さまざまな癒やしにつながっていきます。
ジャーナリングの効果を高めるコツのまとめ
以上のことから、ジャーナリングの効果を高めるためには、
- ジャーナリングの目的をはっきりさせ
- 別の角度からも自分への理解を深め
- 目的にあわせたジャーナリングのやり方を選び
- 安全、安心な自分で自分に対して心を開き、自分の心の声を聞いてあげる
とよいでしょう。
ジャーナリングのテーマはどうすればいい?
ジャーナリングのテーマ(お題やネタ)がほしい場合はどうしたらよいでしょうか?
私が考案した「頭とこころの整理法」を活用すると、効果的なジャーナリングのテーマ(ネタ)を出せるようになります。
書籍として販売していますので、ぜひチェックしてみてください。
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そんなときこそ、あなたの気持ちや考えを整理してみましょう。
まとめ
ジャーナリングは、誰でもいつでも手軽にできて、高い効果を発揮する便利なスキルです。
ぜひあなたも、まずは気軽な気持ちでジャーナリングをしてみてください。
そのうえで、下記の4つのステップでジャーナリングを実践することで、より高い効果を得ることができるでしょう。
- ジャーナリングの目的をはっきりさせ
- 別の角度からも自分への理解を深め
- 目的にあわせたジャーナリングのやり方を選び
- 安全、安心な自分で自分に対して心を開き、自分の心の声を聞いてあげる
参考
1) https://www.scriveiner.com/post/history-of-journaling
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