HSPとは?

とても繊細な人の歴史と特徴

HSP とは、「とても繊細な人」のことをいいます。

エレイン・アーロンという心理学者によって、1990年代に提唱されました。

HSP に当てはまる人には、以下のような特徴があるといわれています。

HSP の代表的な特徴

  • まぶしい光や、強い臭い、肌触りの悪い布、近くを通るサイレンの音といったものに容易に圧倒されてしまう。
  • 短時間に多くのことを抱えるとあわててしまう。
  • 暴力的な映画・テレビ番組を見ないようにしている。
  • 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋、もしくは一人になって刺激をやわらげることができる場所に閉じこもりたくなる。
  • 生活する上で、動揺したり圧倒されるような状況を避けることを最優先にしている。
  • デリケートで繊細な、香りや味・音・芸術作品がわかり、それを楽しんでいる。
  • 豊かで複雑な内面世界をもっている。
  • 子供のころ親や先生は、わたしのことを繊細あるいは内気だと思っていた。

参考:http://hspjk.life.coocan.jp/

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HSP の研究から HSP の理解を深めよう

HSP は内向的で神経質、高い感情反応性を持っている

2018年に発表された HSP の研究についてみてみましょう:

ここでは HSP について「低い・真ん中・高い」という3つのレベルに分類できることが述べられています。

また HSP には、性格的な特徴として

  1. 内向性
  2. 神経質
  3. 高い感情反応性

という特徴があるそうです。

それぞれの性格的な特徴について、わかりやすくお伝えしましょう。

内向的なイメージ

1. 内向性

内向性とは、ポジティブな情動に対する反応の鈍感さのことをいいます。

ポジティブな情動とは

  • 仲間、興奮、達成、賛美、ロマンスなどの楽しいこと
  • 快感や報酬を得ること

いわゆる内向的な人は、これらの快感や報酬を得ることが活動の動機になりにくいです。

そのために、下記のような特徴があります。

内向的な人の特徴

  • 結果より過程を大切にしたり、量より質を求めたりする
  • 落ち着いた環境を好み、自分の時間を大切にする

内向的な人はネガティブ?

内向的な人は「内気」、「引っ込み思案」などといわれることがあります。

しかし内向的な人は、ネガティブな性格というわけではありません。

あえていえば「ニュートラル」という感じでしょうか。

内向的な人は、感情表現が控えめだったり、大騒ぎすることが苦手なだけで、その人なりに喜びや楽しみを感じているのです。

神経質なイメージ

2.神経質傾向

神経質傾向とは、ネガティブな情動に対する反応の敏感さのことをいいます。

ネガティブな情動とは

  • 恐怖や脅威
  • 遭遇する確立は低いけれど絶対に経験したくないこと

「遭遇する確立は低いけれど絶対に経験したくないこと」というのは、例えば飛行機事故などのことです。

飛行機が墜落する確率は、一万分の一以下といわれていますが、絶対に体験したくはないですよね。

神経質な人は、こういったことに対して敏感に反応してしまうのです。

そのために、下記のような特徴があります。

神経質な人の特徴

  • 心配性
  • 不安症

神経質にメリットはある?

神経質傾向の高さにもメリットはあるといえます。

ものごとに対して慎重になることができますし、失敗しないように行動することができるからです。

感情を出しているイメージ

3. 感情反応性

感情反応性とはあるできごとに対してどれくらい感情が反応するかのことをいいます。

先ほど紹介した HSP の研究によれば、「悲しい動画」と「幸せな動画」を観てもらい、それぞれ前後の感情の変化で調べることができるそうです。

HSP は、感情の反応性が普通の人より高い傾向にあるといわれています。


HSP の性格的な特徴をひととこでいうならば、「内向的で神経質」ということになります。

では、それ以外の性格についてはどんな特徴があるのでしょうか?

HSP の生きづらさを解消するイメージ

あなたの性格の特徴を理解して HSP の生きづらさを解消する方法

HSP を性格の特徴のひとつとしてとらえる

HSP は、「内向的で神経質な性格の人」ということができます。

ただし HSP には、「外向的で神経質な人」も存在するといわれています。

では、そもそも性格とはなんでしょうか?

実は、あなたの性格についての理解を深めることは、HSP の生きづらさを解消するためのヒントになるのです。

性格について理解するイメージ

まずは性格について理解するための2つのポイントを知ろう

性格とは、その人が生まれつき持っている感情や意志などの傾向のことということができます。

少し分かりにくいと思いますので、まずは性格について理解するための2つのポイントについて紹介します。

1) タイプに分けないことが性格を理解するポイント

性格について理解するときは、「タイプに分けない」ことがポイントです。

外向性 – 内向性レベル

図のように、ひとことで「内向的」といっても、人によってそのレベルがぜんぜん違うからです。

2) どんな性格にもメリットとデメリットがある

性格について理解するためのもうひとつのポイントは、どんな性格にもメリットとデメリットがあるということです。

神経質だからといって、デメリットしかないわけではありません。

そのぶん慎重に行動したり、リスクを避けたりすることができるからです。

では、性格の特徴にはどんなものがあるのでしょうか?

性格の特徴を理解するイメージ

HSP 以外の性格についても知ることで生きづらさを解消する

ここでは性格心理学の「ビッグファイブ(5因子モデル)」を参考にして、5種類の性格の特徴を紹介します。

ビッグファイブの5つの特性

  1. 外向性
  2. 神経質傾向
  3. 誠実性
  4. 調和性
  5. 経験への開放性

それぞれの特徴を簡単に紹介します。

1. 外向性

社会的に外向き、人付き合いが好き。活発でリーダーシップがある。

社会的に認められることが行動の動機となることが多い。

外向性レベルが低い人は、内向的、内気、人付き合いが悪いなどといわれることもある。

2. 神経質傾向

神経質傾向の高い人は、心配や不安が強い傾向にある。

逆に低い人は、おだやかで情緒が安定している傾向にある。

3. 誠実性

誠実性の高い人は、衝動を抑制し、計画的にものごとを進めることができる。

高すぎると融通が利かない場合も。

4. 調和性

協調性とも呼ばれ、親切さや他者との協力に関係する。

調和性が高すぎると他人を信じやすいことも。

5. 経験への開放性

知的好奇心とも呼ばれる。

開放性の高い人は、美術や芸術に関心があり、創造的な傾向がある。

HSP 以外のあなたの性格も診断してみよう

私は HSP として生きづらさを抱えて過ごしていました。

それを解消するきっかけとなったのが、HSP にとらわれず全体的な性格についても知ることでした。

性格の特徴について詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

生まれつきの性格と環境による性格の割合について

この記事では、生まれつきの性格について説明をしてきました。

生まれつきの性格とは、「遺伝によって決められた性格」といってもよいでしょう。

本来は、育ってきた環境によっても、性格が変わるはずです。

現在では、遺伝と環境の影響はおおよそ半々くらいではないか? といわれています。

HSP 診断のイメージ

HSP かどうかを診断するには?

HSP の診断は参考として

「私も HSPかも?」

そう感じた場合は、下記のエレイン・アーロン公式サイト(日本語)の診断をしてみてください。

シンプルなテストで、3分ほどで終わります。

診断テストは目安として考えよう

HSP の診断テストは他にもあります。

しかし、いずれも目安程度に考えておくとよいでしょう。

なぜなら、HSP かそうではないか? を厳密に区別することはできないからです。

デンマークの心理療法家イルセ・サンはその著書で、HSP をタイプに分けてしまうことの危険性について触れています。

HSP をタイプとしてわけてしまう危険性

  • わかりやすい反面、自分の型にはめてしまう可能性がある
  • タイプに縛られ、本来の自分とは違う自分を演じてしまう可能性がある
  • タイプに縛られ、自分が成長したり、変わることができるという事実を見逃してしまうことがある

このブログでは、HSP を性格の特徴のひとつとしてとらえ、あなたの全体的な性格について理解することをおすすめしています。

HSP の特徴 DOES とは?

アーロン博士が提唱した HSP の特徴として「DOES(ダズ)」というものがあります。

HSPの特徴DOES

  • 処理の深さ(Depth of processing)
  • 刺激を受けやすい(Overstimulated)
  • 感情的反応性・高度な共感性(Emotional reactivity and high Empathy)
  • 些細な刺激に対する感受性(Sensitivity to Subtle stimuli)

処理の深さ

HSP は、ものごとを深く考える傾向があるとされています。これは慎重さにつながりますが、考えすぎてしまうことによる行動力のなさにつながることもあります。

刺激を受けやすい

HSP は、感覚が敏感です。表情やちょっとした仕草からの他人の感情・気温の変化・かすかな音・肌に触れる繊維の感覚などから刺激を受けやすいといわれています。

感情的反応性・高度な共感性

HSP は、他人が何かをしたり感じたりしていることをまるで自分のことのように感じることがあります。「ミラーニューロン」という神経細胞の働きが活発なことが、その原因として考えられています。相手に共感する能力がある一方で、共感しすぎてしまうこともあります。

些細な刺激に対する感受性

HSP は、人や環境における小さな変化に気づきやすいです。他人の髪型や、場所やものの配置、ちょっとした言動などの些細な変化を敏感に察知します。

HSP じゃないのに HSP の傾向があらわれる場合

実は、病気・体調不良などからも HSP と似た傾向が現れることがあります。

実際にこの「HSP」という言葉は、精神医学や臨床心理学の分野では、いままであまり相手にされてきませんでした。

そもそも繊細かどうかだけで人を分類してしまうのは、乱暴だというのです。

その理由を下記に紹介しましょう。

HSP 女性のイメージ

病気や体調不良でも HSP 的な症状が現れることがある

研究では、HSPは病気ではないと言われています。

しかし実は臨床の世界では、病気や体調不良などによっても、HSP 的な症状が現れることがあります。

専門的には HSP ではなく「過敏症」と呼びます。

例えば、

  • 発達に障害を抱えている可能性
  • ショッキングなできごと(心の傷)によって過敏症を発症している可能性

これらによっても、HSP 的な症状(過敏症)がみられることがあるのです。

先ほど、「HSP という言葉は、精神医学や臨床心理学の分野では、あまり相手にされていないようです」と書きましたが、これがその理由です。

  • HSP の診断テストや、HSP の特徴「DOES」に当てはまるからといって、単純に HSP として断定してしまう。

これでは過敏症や、その背後にある発達の障害、また抱えている心の傷に対応することが難しくなってしまう可能性もあるからです。

HSP は、実は鈍感さも持ち合わせている

HSP を過敏症という観点から見てみると、繊細であると同時に、鈍感さを持ち合わせていることもあります。

  • 身だしなみの乱れに無頓着
  • 冗談がわからない
  • 相手の不快な反応に気づきにくい
  • 会話の最初のひとことを聞き逃しがち
  • 案内板に気づかないことがある

もしあなたに HSP の傾向があり、同時に上記のような鈍感さも持ち合わせている場合は、過敏症の可能性もあります。

その場合は、医師に診断してもらうことをおすすめします。

HSPのイメージ

まとめ:HSP とは?

HSP とは意味がない言葉なのか?

HSP とは?

  • HSP とは、1990年代に心理学者エレイン・アーロンが提唱した「とても繊細な人」のことを表す言葉

HSP かどうかを診断するには?:

  • 初期の頃は、HSP の診断テストや DOES といった特徴から HSP かどうかを診断していた
  • 現在では、HSP はビッグファイブ特性の「内向性レベルが高い」、「高い神経質傾向」にあてはまり、かつ「感情反応性」が高い人のことといわれている

HSP 以外でも現れる HSP 的な症状:

  • HSP でなくても HSP の症状が現れることがある
  • 臨床の世界では「過敏症」と呼ばれている

HSP という言葉には意味がないのか?

このように見てみると、HSP という分類にこだわることは、あまり意味がないことのようにも思えます。

私は、そうは思いません。

「HSP というタイプに分ける」ことは、なによりも「わかりやすい」というメリットがあります。

一般社会に広まるには、わかりやすさが大切です。

その結果、生きづらさを解消するきっかけをつかむことができた人は、たくさんいらっしゃるはずです。

HSP を理解するために

HSP 傾向による生きづらさは、自分の人生に関わることでもあります。

HSP という分類にこだわりすぎず、あなた自身の全体的な性格について知ることが大切だといえるでしょう。

  1. HSP とは性格(ビッグファイブ)の特徴のひとつである
  2. 病気や体調不良、心の傷などから HSP 的な症状が現れることもある

私は、この2つの考えかたを知ることによって、日々の生活を改善するきっかけをつかむことができました。

参考書籍・ウェブページ

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