夕食後の皿洗いや、キッチンとリビングの掃除機、モップがけ。
我が家では、いわゆる「家事シェア」をしています。
しかし、やってみると、意外と難しいところもある。
それに、意外と知られていないかもしれませんが、男性ならではの悩みどころがあったり、なかったり。
じゃ、どうしたらいいか?
家事シェア「してやってる」
まず正直に告白すると、「やってやってる感」。
これ、私、全開でした。
男ってなんでこうなのか、と自分でも思います。いや、男だからこそ、ナチュラルに上から目線になってしまうのか。
で、ちょっと調べてみました。下記の記事が参考になるかもしれません。
「男性的な文化拘束性」についての話です。
家事シェアというテーマでいえば、私もやっぱりどこかで、「家事や育児は女性がやるもの」という考えを持っていたのだと思います。
だから、ついつい「やってやってる感」がでてしまうのかな。
家事シェアでの男の分担はどれくらいか?

「んなこと言ったって実際にやってやってるんだからいいじゃん!」
という声も聞こえてきそうですが、こういう感覚でいると、私も含めて男性側は、「やってるつもり」になりがちな人が多いのでは?
下記の記事では、それを見越したうえで、男性はどれくらい家事をやるべきか、ということが書いてあります。
例えば、共働きだったら収入に応じて負担をわけるべき、なんて提案もされています。
共働き家庭において、収入に応じて負担を分担するというのは、基本的には賛成です。
ですが、実際にはそんなにかっちりと分担できないことも、よくあります。
「名もなき家事」なんて言葉もありますよね?
夫が知らないところで、妻がカバーしてくれていることも、よくあるでしょう。
それになにより、「俺の(私の)分担は終わったから、あとはよろしく」みたいな関係になってしまうと、ちょっとつまらない。
男の生きづらさと家事シェア

そんなわけで私、「上から目線はやめよう」と心がけてみたのですが、なぜだかとても辛くなってくる。
ウツウツとしてくるし。
これは、なぜなんだろう?
下記の記事には、いわゆる「男性支配のパラドックス」と呼ばれるものについて書いてあります。
女性にも男性にも、参考になるかも。
さっき紹介した記事では「文化拘束性」という言葉で説明されていましたが、要するに、自分でも無意識のうちに「男らしくあろう」としてしまうことが、ジェンダー平等という観点からみたときには、大きな壁となってしまう。
現代社会では、男性優位な社会を築き、それを維持することに対するコストが、高くなってきている。
そんなところに最近の男性の生きづらさがある、という感じでしょうか。
男らしさを再構築

というわけで私が思うのは、男らしさを、自分のなかで再構築する、ということです。
言いかえるなら、より平等なパートナーシップを築こうと努力する、という感じでしょうか。
男性側からみると、それによって支配権や優位性、権力を手放すような不安を感じることが、あるかもしれません。
自分で自分を見つめなおすのは難しいことですが、私が、知らないうちに上から目線な言動をしていたり、それをやめようとして辛くなったりしていたのは、この不安によるところが多いような気がしています。
じゃあ、実際のところは、どうか。
うっかり奥さんに支配されてしまった!
なんてことは、我が家ではありませんでした。
いまのところは、ですよ。
だから、「ちゃんとやれている俺」でいられなくても大丈夫で、辛いときは助けを求めても大丈夫。
単なる役割分担という垣根を越えて協力しあえるようになる、というのは、家族というグループにおいては、結構、楽なんじゃないかと思います。
家事シェアを通して「文化拘束性」という縛りに気づく

私が考えるのは、従来の男性像に縛られすぎてしまうと、自分自身の人生が窮屈になる可能性がある、ということです。
例えば、強くなくてはいけないとか、稼げていないといけない、とか。
否定しているつもりはなくて、それもあっていい。
でも、この「見えない壁」を飛びこえることができたとき、自分がレベルアップできたような気がして、日々の生活がもっと楽になったのも、また事実です。
高寿命化とか高齢化といわれる社会にあって、私たちは、いままでよりも長い期間、働くことになる可能性は高いですよね。
マルチステージ、などとよくいわれるアレです。
そんなとき、お互いが、次のキャリアのために一時的に仕事をやめて勉強に集中したりするような、そんな期間も必要になってくると思います。
実際に、奥さんのほうが仕事や資格取得に一生懸命で、旦那さんが仕事をしならがら、子育てや家事を担当する、というご近所さんもいます。
家事シェアを通して、文化拘束性という縛りに気づくこと。
それによって、より柔軟なライフデザインが可能になりますし、よりよいパートナーシップを築いていくためのきっかけにもなるかもしれません。