メモが整理できないときは、メモとメモをリンクさせてみよう

「もう少し、アウトプットの質と量を高めたい」

「マメにメモを取ってる割に、いまいち効果がない……」
そう感じること、ありませんか?
実は私は、「頭とこころの整理法」という整理法を個人的に考案しました。
しかしそんな私が、
「これならもっとメモが整理しやすくなる!」
と感じた方法があります。

それは、メモとメモをリンクさせること。
たったこれだけで、あなたも「メモが整理できない」という悩みから抜けだせるかもしれません。
そこでこの記事では、
について、わかりやすくお伝えしたいと思います。

メモとメモをつなげることで整理していく方法とは?
- メモが整理できないときは、メモとメモをリンクさせることを試してみてほしい
これが、この記事で伝えたいこと。
まずイメージを見てみましょう。
1-1. メモとメモをリンクするイメージ
下図のように、メモを書いたカードに番号を振っていく。

こうすることで、カードをリンクさせていきます。
なんとなくわかりますか?
カードに番号を振って、同じ番号が振ってあるカード同士はつながっているとみなす
という方法です。
1-2. メモとメモをつながりとして意識することで整理できるようになる
では、メモとメモをリンクさせることで、どんなメリットがあるでしょうか?
- バラバラなメモがひとつのつながりになる
これが、もっともおおきなメリットだと思っています。

例えば文字は、一文字ではほとんど意味がありません。
しかし、つながっていくことで、意味のある文章ができていきます。
これと似たようなイメージ。
メモとメモを有機的につなげていく。
これによって、バラバラだったメモが、「意味あるもの」としてとらえられるようになっていくのです。
その結果、
- メモの内容を忘れにくくなったり
- 忘れても思いだしやすくなったり
- 新たなアイデアが生まれたり
- メモ同士のつながりをアウトプットの素材として、そのまま使えるようになったり
といったメリットがあります。


メモが整理できないときの「メモとメモをリンク」するやりかた
メモとメモをリンクするための具体的なやりかたを紹介します。
2-1. メモが整理できないときに用意してほしいもの
準備するものは、下記のとおりです。
メモが整理できないときこそ、カードを使ってみてください。
- カード(情報カード)
- ペン
情報カードについては、下記がおすすめです。
2-2. メモが整理できないときのためのカードの使いかた
準備ができたら、実際にメモをしてみましょう。
下記の基本的なルールを参考にしてください。
1) メモするのは、一枚につき一項目
一枚のカードにさまざまな要件を詰め込むのはやめましょう。
「一枚につき一項目」にします。

こうすることで、あとで整理しやすくなるからです。
2) カードに固有の番号・記号を振る
ここがちょっとしたポイントになります。
カードに固有の番号または記号を振ることで、カード一枚、つまりメモごとのつながりを意識できるようにします。
これが、メモを整理するときのコツになります。

こうすることで、このカードとこのカードにはつながりがある、ということがわかります。
3) 個別の番号や記号であればなんでもよい
カード固有の番号・記号は、区別さえできればなんでも構いません。
極端にいえば、イラストでも大丈夫かもしれません。
私は個人的に、その日の日付などを活用して、右上に番号をふっています。
そしてそのカードが、どのカードとリンクしているのか?
については、左側に「← カードの識別番号」という感じで記入しています。


メモとメモをリンクする整理法はどんなときに役立つ?
この記事では、メモが整理できないときの対処法として、情報カードを使って、メモとメモをリンクするやりかたを紹介しています。
しかし実際に「メモ」とひとくちに言っても、いろいろなものがありますよね。
例えば、買いものリスト。
買いものリストのような単純なメモは、メモ同士をリンクして整理しても、あまり意味がありません。
わざわざリンクすることによって得られるメリットが少ないからです。
メモとメモをリンクさせるやりかたが向いているのは、
- アウトプットできるようになりたい
- インプットした内容をうまくまとめたい
- 頭の中を整理したい
といったときでしょう。

3-1. ツェッテルカステンについて
実は、メモとメモをリンクするというアイデアは、「ツェッテルカステン」というメモ術で採用されているものです。
ツェッテルカステンでは、
- カード式のメモを使って
- カードに番号を振ることで
メモとメモをリンクさせていきます。
私のツェッテルカステン実践記
この「ツェッテルカステン」、実際には他にもさまざまなルールがあります。
詳しくは下記の書籍で知ることができます。
TAKE NOTES!――メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになる
ツェッテルカステンを考案したのは学者の方です。
ですので、論文などを書くときにはとても効果的な方法かもしれません。
もちろん私のように論文を書くことのない人間にとっても、文章作成などのアウトプットの役に立つと感じました。

知的生産の技術より
知的生産の技術という本も参考になります。
カード式メモの使いかたが、わかりやすく説明されているからです。
そのポイントは、
- カードにメモをしたら、それを操作することが大切である
というもの。
操作するというのは、メモしたカードをひろげて俯瞰したり、並べ替えたりすること。
実はここに、カード式メモ術の本質があります。
つまり、
カードは、メモを操作するためのもの
ノートは、メモを蓄積するためのもの
この違いを知っておくことが、大切です。
「メモが整理できなくて困っている」
もしあなたがそう感じていらっしゃるならば、メモを蓄積するばかりで、操作できていないのかもしれません。
メモを整理するためには、並べ替えたり、俯瞰したりといった操作が必ず必要になります。
さらに言えば、この記事で紹介した「メモとメモをリンクする」という方法も、結局はメモを並べ替えたり、俯瞰したりするといったメモを操作する作業が必要になるのです。

まとめ
この記事では、「メモが整理できない」という悩みにフォーカスして、カード式のメモとメモをリンクする整理法を紹介しました。
その本質は、メモを蓄積するのではなく、操作することにあります。
もし、「メモが整理できなく困っているけれど、カードとカードをリンクさせるのは面倒」と感じるならば、
まずは、メモを操作する(広げたり、俯瞰したりする)ことを心がけてみてください。
ノート術については、下記の記事を参考にしてみてください。