将来が不安で仕方ないときこそ不安と向きあうことが大切

将来が不安で仕方ない
そんなときは、まずは落ち着く必要があります。
いますぐ簡単にできる方法として、深呼吸やタッピング(つぼトントン)、ジャーナリングなどがあります。

ある程度、落ち着くことができたら、将来の不安の正体を見きわめて、不安にとらわれすぎないように対処していきましょう。
落ち着いてくると、不安にもメリットがある、ということに気づけるかもしれません。
不安という感情は、あなたに危険が迫っていることを知らせてくれる、センサーのようなものだからです。
私も正直、コロナ禍による仕事の減少などで、不安に襲われることがあります。
この記事では、そんな私の経験と、さまざまな書籍から得た知見をもとにして、
について、わかりやすくお伝えしたいと思います。
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将来が不安で仕方ないときの対処法
将来が不安で仕方がないとき、はじめにするべきことは、なんだと思いますか?
「まずは落ち着くこと」です。
不安や焦りを抱えたままでいると、人生上の判断を間違えたり、健康に悪影響があったりするからです。
そこで、将来が不安で仕方ないときすぐにできる効果的な対処法を紹介します。

1-1. 将来が不安で仕方ないときすぐにできる効果的な対処法
不安や焦りといった感情にとりつかれると、呼吸が浅くなり、視野がせまくなります。
そこでまずは、深く呼吸して、視野をひろげます。
「それだけ?」
と思われるかもしれません。
しかし、実際に深呼吸をして視野をひろげるだけで、不安な気持ちを解消することができるのです。
1) 深呼吸で不安を解消する方法
不安に襲われたときこそ、ゆっくりとした呼吸を心がけましょう。

具体的には、
- 5秒で吸って、10秒で吐く
これを、落ち着くまでくり返してください。
通常、2~3回で落ち着けるはずです。
2) 視野を広げることで不安を解消する方法
視野を広げる運動も効果的です。
視野を広げるというのは、自分の目をゆっくり大きく、ぐるぐると回して、文字どおり自分の視野を広げる運動をすることです。
参考動画では、「タッピング」というテクニックも使っています。
50秒くらいから、目をぐるぐると回して視野を広げる運動があります。
不安や焦りを感じて仕方ないときは、ほとんどの場合、視野が狭くなっています。
動画の方法に加えて、
- 自分の指を、自分の視野のぎりぎりのところにもっていき
- 顔を動かさず目だけでそれを追いかける
といった運動も効果的です。
将来が不安で仕方がなくなったときは、まずは「深呼吸」と「視野をひろげる」で冷静さを取りもどしてみましょう

1-2. 将来の不安を解消するために知っておくと得する方法
上の項で紹介した「深呼吸」と「視野をひろげる運動」は、緊急時の対処法と考えてください。
そのうえで、将来の不安をきちんと解消するためには、不安な気持ちを客観的に見つめ、メリットとして活用していくことが大切です。
まずはそのために知っておくと便利な考えかたを、解説します。
1) 不安と向きあう効果的なスキル「ジャーナリング」
不安の原因をつきとめるには、
- 自分が感じている不安と向きあう
ことが必要です。
そのためには、心に浮かんだことを書きだす「ジャーナリング」のスキルを活用してみましょう。
自分が感じている不安について書きだすことで、不安を客観的に見つめられるようになり、その原因をつきとめることもできるはずです。
また、過去のトラウマ体験などからくる不安は、「心のライティング」という手法が効果的です。
下記は、私が心のライティングを実践した体験記事です。
2) 不安と向きあう力をつける「マインドフルネス」
このあとで詳しく説明しますが、不安にはメリットもあります。
しかし、不安をメリットとして活かすためには、不安と向きあうことが必要になります。
不安という感情のメカニズム
- 不安は、あなたにとって、危険を察知するセンサーとしての役目を果たす
- そのため、実際には起こりえないようなことに対しても敏感に反応する
つまり、不安をかき立てることで、「安全かどうか」をあなたに確認させようとするのが、不安という感情のメカニズムです。
漠然とした不安のままで放っておくほど、不安が大きくなってしまいがちです。
だからこそ、不安と向きあうことが大切です。
不安と向きあうことはあまり気分のよいものではありませんよね。
そんなときは、ぜひマインドフルネスが効果的です。
マインドフルネスを習慣づけることで、日々の不安感を減らすことができるでしょう。
3) 不安にはメリットもあることを知る
不安と向きあうことで、そのメリットを知ることができるようになってきます。
例えば、「大切な試験に合格できるだろうか?」
このような不安を感じているからこそ、勉強がはかどるともいえます。
不安を感じるということは、危険を感じるあなたのセンサーが発動している、と考えてください。
不安を感じたときは、その不安の原因について詳しく知ることができれば、安全で慎重な行動がしやすくなるともいえるのです。
例えば、将来の健康に対する不安を感じたからこそ、禁煙できる。
このように不安な気持ちを利用することで、よい習慣を身につけるきっかけにもなるのです。
4) 自分らしい生きかたを実現する
ここまでは、「不安」というものにフォーカスしていろいろな方法を見てきました。
しかし、不安について考えるほど、余計に不安になってしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、自分らしい生きかたについて考えてみましょう。
自分らしい生きかたを実現できれば、余計な不安は自然と消えていくはずです。

1-3. 将来の不安を解消する方法
次に、将来の不安を解消する具体的な手順を紹介します。
現在、「将来が不安で仕方がない」といった不安にとりつかれている状態のときは、この記事のはじめに書いた「深呼吸」や「視野をひろげる」といったテクニックを活用してください
不安を解消する方法は、実はシンプルです。
- 不安について書きだして、具体的なものとそうでないものを区別する
- 具体的な悩みには、問題解決を心がける
- 漠然とした不安は、目標達成を心がける
順番に解説していきましょう。
1) 将来の不安を見きわめる
まずは、将来の不安を見きわめてみましょう。
将来の不安について書きだして、具体的な不安なのか、そうでないのか? を区別します。
ここで、
- 具体的な不安には、原因を解明して、解決を心がける
- 漠然とした不安は、目標を設定して、達成を心がける
例えば、下記のような感じです。
病院に行って検査してもらう(問題解決)
適度な運動など、健康面を充実させる活動をする(目標達成)
まずは具体的に仕事について相談に乗ってくれるところを探す(問題解決)
自分がより魅力的になれるような努力をする。例えばダイエットや趣味を楽しむ、教養をつけるなど(目標達成)
2) 将来が不安で仕方ないけれどその内容が漠然としているとき
将来のことはわからないために、どうしても漠然とした不安になりがちです。
そこで漠然とした将来の不安に対処するための活動について、いくつか具体的な例をあげておきます。
健康(身体と心の健康)
- 栄養・食事への意識を高める
- 定期的な運動をする
- 趣味や社会活動に参加する
お金
- スキルアップのための学び直し
- 副業や複業の検討する
- 定年後の仕事の準備をする
人間関係
- 地域活動やボランティアへの参加
- 趣味活動を楽しむ
- 利害関係のない友人との交友を深める
このように、不安を仕分けして問題解決や目標達成を設定することで、不安をメリット化することができます。

世の中の人が「将来、不安に感じていること」とは?
将来が不安で仕方ないときこそ、その不安と向きあうことが大切です。
不安と向きあうことで、不安を解消したり、不安をメリットとして活かしたりできるからです。
例えば、昔に比べて生活は豊かになったのに、不安な人は増えています。
このように、将来の不安を俯瞰するために、社会的な観点から不安の原因を探ってみましょう。

2-1. 生活は豊かになったのに不安な人が増えている
日常生活で悩みや不安を感じている人は、どれくらいいると思いますか?
令和元年6月の世論調査によりますと、60%以上の人が、生活に関する悩みや不安を感じているそうです。
悩みや不安を感じている人と、そうでない人の推移もみてみましょう。
昭和56年(1981年)~令和元年(2019年)の期間で、悩みや不安を感じている人(青)と、そうでない人(緑)をグラフ化してみました。
- 約30年前にくらべて、生活は豊かで便利になったはずなのに、悩みや不安を感じている人は増えていることがわかります。

2-2. 具体的に不安に感じることは「健康・お金・人間関係」
ではもっと具体的に、どんなことに悩みや不安を感じているか? をみてみましょう。
こちらのページの「悩みや不安の内容」から上位7つを紹介します。
悩みや不安の内容
- 老後の生活設計
- 自分の健康
- 家族の健康
- 今後の収入の見通し
- 家族の生活上の問題
- 勤務先での仕事や人間関係
- 家族・親族間の人間関係
これらをまとめますと、健康・お金・人間関係の不安といいかえることができるでしょう。
もちろん、例外もあるでしょう。
ですが、私たちが、将来が不安で仕方ないと感じるとき、その原因は主にこの3つの分野にある、と考えることができるのではないでしょうか。
2-3. 20代の将来の不安をみてみると
さらに、20代の将来の不安についてみてみましょう。
こちらのアンケートでは、20代が抱える将来の不安について紹介されています。
20代が抱える将来の不安
- お金
- 仕事
- 結婚
20代では、3位に結婚についての不安があがってきています。
ここからは予測になりますが、「将来、結婚できるかどうかの不安」は、20代後半、30代前半まででさらに高まってくるのではないでしょうか?
また年代が高くなるにつれて、健康に対する不安、老後の生活設計に対する将来の不安が高まってくると予測されます。
2-4. 将来の不安に備えるための人生設計
この章では、人々がどんなことに不安を感じているか? についてみてきました。
- 生活は豊かで便利になったけど不安な人が増えている
- 健康やお金、人間関係といった分野で不安を感じる人が多い
- 年代ごとに不安に感じることに違いがある
将来の不安に備えるためには、人生設計について知っておくと役立つでしょう。

将来が不安で仕方ないと感じるのはなぜ?
私たちはなぜ、将来が不安で仕方ない、と感じるのでしょうか?
それは、下記の3つの理由からです。
- 生きていくうえでの自己責任が増え、人生上のリスクも高まってきている
- もともと不安を感じやすい性格
- 人生のうちには、不安を感じやすいタイミングがある
不安を感じる理由を知ることで、余計な不安を減らすことができます。
ひとつひとつ、わかりやすく解説していきましょう。

不安を感じる理由1. リスクが高まったことで将来への不安が増えた
私たちは、生活していくうえでのリスクが高まってきています。
リスクとは、
- 発生してほしくないことが、どれくらいの確率で起こるのか?
- そしてそれが発生すると、どれくらいひどいことになるのか?
ということだと考えてください。
例えば、
発生してほしくないこと | 結婚(したいのに)できない |
どれくらいの確率で起こる? | 自分の年齢があがるごとにその確立は高くなる傾向にある |
どれくらいひどいことになる? | 孤独で寂しい人生を送ることになる |
私たちはひとことで、「それはリスクが大きい」などといいますよね。
実はその中身は、このように3つの要素に分解して考えることができるのです。
では、なぜリスクが高まると将来が不安で仕方なくなってしまうのでしょうか?
1) 私たちは個人でリスクに対処しなくてはいけなくなった
近代化以降、私たちの生活は便利になりました。
自由度が増し、選択肢が増えたのです。
しかし自由度が増したことにより、選択することが「自己責任」となってしまいました。
女性は、結婚して子どもを二人くらい産んで、専業主婦として家事と子育てをする。
男性は、安定した企業に就職し、終身雇用制のもと定年まで働き、引退後は年金生活をする。
私たちの親、またはその上くらいの世代の人たちは、このようなモデルのなかで生活してきました。
選択肢が限られている代わりに、家族や会社が個人的なリスクを背負ってくれていたともいえるのです。
2) 家族も会社もリスクとなる可能性
しかし現代では、家族や会社がリスクとなり得る時代になってしまいました。
家族の間の結びつきは希薄となりました。
また「自由恋愛」や「結婚しない自由」という選択肢も増えました。
そのため、「結婚できないリスク」が高まってきている、ともいえます。
仕事面でも、リスクは高まりつつあります。
例えば、現在の会社の平均寿命は約24年です。
ですが、私たちの定年は70歳、75歳くらいまで延長される可能性があります。
誰もが倒産や転職を経験し、さらにそれに対して、個人で対処しなくてはいけない可能性が高まってきているのです。
3) 個人でリスクに対処する時代に
誰もが、このようなリスクにさらされるわけではありません。
ですから将来に対して、必要以上に不安を感じる必要はありません。
しかしひとつの傾向として、これからは「リスクの個人化」が進んでいくでしょう。
個人でリスクに対処しなくてはいけない必要性が高まっているのです。
モノが増え、便利になったはずの現代ですが、私たちの将来の不安は消えません。
これはひとつには、このようなリスクの個人化が進んでいることが原因といえるのではないでしょうか?
4) 将来の生活の不安に対処するために人生のセーフティネットを構築する
もともと心配性の方などは、ちょっとしたことで「将来が不安で仕方ない」と感じてしまうこともあるでしょう。
そんな将来の不安に対処して、生活を守るためには、どうしたらよいでしょうか?
個人として、3種類のセーフティネット(3つの「助」)を構築することを考えましょう。
- 自助:自分で稼ぐ、自分で蓄える、自分で守る
- 共助:地域社会や趣味活動、ボランティアや友人などとの「つながり」を通してお互いを助けあう
- 公助:社会保障や公的な制度を活用する
なぜ、共助や公助が大切なのでしょうか?
それは人生では、個人では対処できないリスクに遭遇する可能性もあるからです。
将来が不安で仕方ないという状況に陥りにくくする、いま紹介した3つのセーフティネットを充実させていくように心がけてください。
具体的には
- 何かあっても自分で稼げるように、自分の得意や強みを見きわめてスキルアップを心がける
- 収支をきちんと管理して貯蓄をする
- 地域のボランティア活動などについて調べ、できるなら取り組んでみる
- 心から楽しめる趣味を見つけ、趣味の友だちをつくる
- 社会保障や公的制度について調べ、有効活用する
これらの活動を心がけてみるとよいでしょう。
5) 自分らしくおだやかに過ごすためには「自分整理術」が効果的
不安を解消するために、個人的におすすめする方法は、自分整理術です。
もしよろしければ、私が考案した、気になったことを書くだけの自分整理術「頭とこころの整理法」を試してみてください。
不安を安心して忘れることができて、必要なときに思いだせる仕組みづくりに役立ちます。

不安を感じる理由2. そもそも不安を感じやすい性格
次に、もう少し個人的なことをみてみましょう。
例えば同じ状況にあっても、「将来が不安で仕方がない」と感じる人と、そうでない人がいます。
1) 個人の性格
不安を感じやすい人とそうでない人の違いのひとつは「性格の違い」として考えることができます。
自分の性格を診断するためには、下記のテストを試してみてください。
特に「神経質傾向」のレベルが高い人は、さまざまなことに不安を感じやすい傾向にあるといえます。
2) 過去の経験
過去の経験が、現在や将来の生活の不安をひきおこすこともあるでしょう。
例えば子どもの頃、犬にお尻をかまれて痛い思いをした。
大人になってもそのときの経験を覚えていて、散歩中の犬をみただけで、また噛まれるのではないかと不安になってしまう。
このように、過去の経験の影響を受けて、ある特定のできごとに不安を感じている可能性もあるでしょう。
不安を感じやすい自分を変えるためには、下記の記事が役立ちます。

不安を感じる理由3. 将来に不安を感じるタイミングがある
人生の特定の時期において不安を感じることもあります。
例えば、
- 就職したばかりでまだ仕事がよくわからないとき
- 先の新型コロナウイルスによる自粛期間などの社会不安が増大しているとき
- はじめての子どもが生まれるとき
このような人生が大きく変化するタイミングでは、将来のことを考える機会も増えますが、不安定な時期だけに不安感も高まるといえます。
将来の不安とともに、人生に迷いやすいタイミングともいえるでしょう。

まとめ
この記事では、「不安」というものについて深く掘り下げ、将来の不安に対処する方法を紹介してきました。
不安を感じることそれ自体は、決して悪いことではありません。
不安は、あなたに危険が迫っていることを教えてくれる、センサーのようなものです。
不安センサーが発動した原因をつきとめることで、不安を解消したり、メリットとして活用できるようになります。
不安と向きあうためにも、無料セッションを活用してみてください。
参考書籍
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