「夢に向かって全力で頑張ってみたい」

若い頃の私は、そう考えていました。

しかし、大人になるにつれ、いつしか「とりあえずうまくやれてればいいか」と考えるようになってしまっていたのです。

しかし、どこか、なにかが虚しい感じがする。

「どうすれば人生を充実させることができるんだろう?」

あなたはどう思いますか?

実は心理学的な研究によると、人生を充実させることは意外と難しくない? ということが、だんだんわかってきているんです。

そこで今回は、人生を充実させる5つの方法について、わかりやすくお伝えします。

充実した人生とは、さまざまな幸福をバランスよく高めていける状態のこと

「そもそも充実した人生ってなんなの?」

このことについて知るために、「幸福」について考えてみます。

というのも実は、幸福というものを2つにわけて考えてみると、充実した人生とはなんなのか? がとてもわかりやすくなるんです。

幸福にはすぐに消えるものと、長持ちするものがある

実は幸福には短期的なものと、長期的なものがあります。

そして私たちは普段それを、ごちゃませにして使っています。

短期的な幸福

  • 実は好きだった人から食事に誘われた瞬間(やったー幸せ~!)
  • 美味しいデザートの最初の一口(美味しい幸せ~!)
  • 明日から夏休みだー! と感じた瞬間(楽しみ~幸せ~!)

長期的な幸福

  • おじいちゃんとおばあちゃんになっても仲良くベンチで日なたぼっこ → いろいろあったけど二人で乗り越えてこれた。幸せな人生だったなあ~
  • 子どもがおおきくなって、社会人になった → 子育て大変だったけど、立派な大人になったなあ~
  • 趣味のギターで人前に演奏できるようになっだ → 頑張ってきてよかったなあ~

こんな感じです。

ひとことで「幸せ」といってもいろいろありますよね。

静かな部屋のイメージ
Photo by Bench Accounting on Unsplash

「気持ちよさ」と「やりがい」の2つの幸福で、人生は充実する

幸福には短期的な幸福と長期的な幸福があります。

本当はこれを、「快楽主義」と「幸福主義」と呼んで区別しているのですが、もう少し詳しくみてみましょう。

快楽主義

文字どおり、感覚的な快楽のことをいいます。

あまいデザートを食べて美味しい! 幸せ~、と思うのは、快楽としての幸福です。

快楽は、それほど努力なく手に入れることができます。

しかしすぐに、消えてなくなってしまいます。

「快楽の踏み車」なんて言葉もありますけれども、追いかけても追いかけてもキリがない、という状態になりがちなんですね。

「ヘドニア」とか「ヘドニズム」なんて呼ばれることもあります。

幸福主義

ここでいう「幸福」とは、おおざっぱにいえば、意味のある人生を達成すること、そのプロセスのことです。

夫婦で力をあわせて、さまざまなできごとを乗り越えて、おじいちゃん、おばあちゃんになっても一緒に散歩にでかけて、公園でひなたぼっこできる。

たぶんですが、こんなときのじんわりとした幸せは、これに近いんじゃないでしょうか。

この「幸福主義」というものは、アリストテレスという昔の人が考えました。

「エウダイモニア」とか「エウダイモニズム」なんて呼ばれることもあります。

快楽主義と幸福主義のバランスを考えよう

快楽主義と幸福主義は、対立するものではありません。

ただし快楽というものは、サイダーの泡のように一瞬にして消えさってしまうので、プロセスを大切にすることも必要なんです。

例えば恋愛。

なんの苦労もなく素敵な異性がどんどん寄ってきたら、だんだん飽きてきますよね?

私は体験したことがないのでわかりませんが、恋愛それ自体には快楽主義的な要素もありますから、たぶん、飽きてくるはずなんです。

しかし同時に、恋愛のプロセスを楽しみたい、ロマンチックな体験をしてみたい、と思う人も多いはず。

というわけで、私たちが人生を充実させるためには、「快楽主義」と「幸福主義」という、2種類の幸福をバランスよくゲットしていけばよい、ということになります。

5本のひまわりの画像
Photo by Debby Hudson on Unsplash

人生を充実させる5つの方法

前置きが長くなりました。

では、具体的にどうやったらいいのか。

どうすれば、快楽と幸福をバランスよく高めていくことができるのでしょうか?

なおここからは、思いっきりわかりやすくして、快楽を「気持ちよさ」、幸福を「やりがい」と呼んでしまうことにします。

  • 快楽主義=「気持ちよさ」
  • 幸福主義=「やりがい」

です。

1:好きなことで、スキルアップにつながりそうなことに取り組んでみよう(やりがい UP!)

これは難しい言葉で「個人的発達」といいます。

簡単にいえば、人として成長していこうとすること、というような意味です。

「個人的発達」とは、変わろうと努力すること、自分自身や世界について理解を深めようと努力すること、人として成長し、自分で選んだ分野や生きる場所でより成功を収めようと努力することを意味します。

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例えば「気持ちよさ」を得たいと思ったら、熱いシャワーを浴びるとか、デザートを食べるとか、たいした努力もなくゲットすることができますよね。

しかし成長するためには、努力が必要です。

そして、どこかで試練を乗り越えなくてはいけない場面もでてくるでしょう。

そこで努力することこそが、あなたの人生の充実度をアップさせてくれるのです。

ですからこれは、好きなことで、スキルアップにつながりそうなことに打ち込む、というのがよいと思います。

私の場合はクラシックギター です! 全然、上達しませんが……。

2:自分よりも大きなものについて貢献できないか考えてみよう(やりがい UP!)

これは難しい言葉で「超越」といいます。

超越とは、自分を超える、という意味です。

なんだか大変そうに感じるかもしれません。

しかし例えば、お母さんの子どもに対する愛情のようなイメージ。

こう考えると、わかりやすいのではないでしょうか?

または逆から考えてみれば、「自分のことばっか考えて小さい人間だな」みたいなイメージだと思ってもらえばよいでしょう。

できる範囲で、構わないのです。

  • 短時間のボランティア活動に参加してみる
  • いま自分がしている仕事について、より大きな意味や意義がないか考えてみる
  • 地球環境のことを考えて、まずはそういった本を探してみることからはじめてみる

こんな風に、自分よりもちょっと大きなものについて貢献できないか、考えてみましょう。

私は小さな人間なので、ここが結構、難しいのですが、「子どものためとか奥さんのために」と考えて頑張ろう! と考えるようにしています。

3:あなたにとって、大切にしたい価値観は何か考えてみよう(やりがい UP! 気持ちよさUP!)

さて、ここから説明する残りの3つは、なんと「気持ちよさ」も「やりがい」も一気に高まってしまうという、かなりお得な方法です。

まず最初は、価値観について。

実は私たちは、普段はあまり意識していないのですが、心の奥にある信念にしたがって、さまざまな選択をして、行動をしています。

例えば、「他人とは仲良くする」という信念をいだいている人は、それに従った選択をして、その選択に従った行動をとる。

この信念のことを、「価値観」といいます。

しかし、ひとことで価値観といわれても難しいですよね。

なので、「シュワルツによる10の価値観」というものを紹介しましょう。

これはシャローム・シュワルツさんという人が考えだした価値観のリストなのですが、その後も多くの研究によって「これ、いいね!」といわれている、信頼価値の高いリストなのだそうです。

シュワルツによる10の価値観

  • 権力
  • 達成
  • 快楽
  • 刺激
  • 自律
  • 博愛
  • 善行
  • 伝統
  • 調和

なおこのリストは、世界価値観データベースに基づく世界消費者の把握(PDF が開きます)というレポートを参考にさせていただきました。

このリストをながめて、現在のあなたが大切にしたい価値観について、考えてみてください。

そしてできるなら、小さなことで構わないので、意識してそれに従った行動をできるとよいです。

例えば私だったら「自律」という価値観を大切にしたい。

毎日、自堕落な生活を送ってますからね。

というのは冗談ですが、「自律」というのは「自分を律する」ということですから、「夜中のお菓子を我慢しよう」などという行動を設定して取り組んでみる、という感じです。

4:自分の内側からわき出るモチベーションを意識しよう(やりがい UP! 気持ちよさUP!)

次は、「モチベーションを高めよう」というお話です。

え~そんな簡単にはできないよ、という声が聞こえてきそうですが、実はモチベーションには2種類あるんです。

それは

  • 内的モチベーション
  • 外的モチベーション

です。

内的モチベーションというのは、自分の内側からあふれでてくるモチベーションのこと。

これは、あなたが純粋に、楽しみや興味からものごとを行うときに発揮されます。

外的モチベーションというのは、あなたの外側から働きかけられたモチベーションのこと。

例えば「お小遣いあげるから宿題しな」とか「カネやるから働きな」みたいな感じですね。

で、ここでいう「モチベーションを意識しよう」というのは、「内的モチベーションを高めよう」ということなんです。

内的モチベーションを高めるには

  • あなたにとって、ただ楽しみや興味からできることに取り組んでみてください。そのときに、ちょっとだけチャレンジが必要なことを選択できるとベストです。
  • 内的モチベーションを高めるには、自主性、つまり「自分のことを自分で決める」ことが大切です。あなたの普段の生活を見なおして、自分で選択できる機会を増やせないか、考えてみましょう。

このような方法を試してみてください。

私の場合は、やっぱり読書です。

純粋な興味や好奇心から、いろいろな本を読むのは楽しいことです。

5:人生の目標をみつけよう(やりがい UP! 気持ちよさUP!)

最後はかなり壮大な話になってしまうのですが、人生の目標をみつけよう、という話です。

しかしこれから話す方法は、そんなに難しくありません。

先ほどの「大切にしたい価値観」についての長期的な目標について考えてみる、これだけで大丈夫です。

例えば、

  • 大切にしたい価値観は「調和」

だと思うのであれば、

  • 学生時代の友人をいつまでも大切にしよう
  • これから出会う人を大切にしよう
  • 家族を大切にして、幸せな家庭をきずけるよう頑張ろう

などなどが思いつきますね。

これに加えて、

  • できればスキルアップにつながるようなこと
  • 自分をちょっとだけ超えるようなこと
  • 自分が興味のある、損得なく楽しめること

これらの要素を加えられるとベストです。

ちなみに私の場合は、人生の目標という意味では「博愛」とか「善行」とか「達成」なんです。

自己を超越するような、チャレンジしがいのあることだからです。

もしも私の価値観が「快楽」だとしたらどうなるでしょうか?

最後に、ちょっとだけ追加です。

例えばここで、もしもあなたが大切にしたい価値観が「快楽」だとしたら、どうなると思いますか?

これらは短期的な幸福で、すぐに消えてしまうし、追い求めてもキリがない、と紹介しました。

しかし研究によると、自分の価値観とぴったりあっているならば、それが快楽主義的なものであっても大丈夫だね! という結果もあるそうです。

絶対に大丈夫、ということではないみたいです。

しかしよく考えてみて、やっぱり私は快楽主義者だよね、と感じるのであれば、正直にその道を追求してみるのもよいのかもしれません。

まとめ:人生を充実をさせる5つの心理学的方法

まとめます。

  • 幸福には、短期的なものと長期的なものがある。

ここで、

  • 短期的な幸福=気持ちよさ
  • 長期的な幸福=やりがい

と考えてみて、それぞれをバランスよく高めていくことによって、全体として充実した人生を送れるようになる。

具体的な方法は、5つ。

  1. 好きなことで、スキルアップにつながりそうなことに取り組んでみる
  2. 自分よりも大きなものについて貢献できないか考えてみる
  3. あなたにとって、大切にしたい価値観は何か考えてみる
  4. 内的モチベーションを高める行動を選択する
  5. 人生の目標について考え、取り組んでみる

です。

「難しいな」と感じた場合は、日々の生活のなかでの「気持ちよさ」と「やりがい」のバランスだけでも意識してみるとよいでしょう。

ちなみに私の場合は、どうなったのか?

結局のところ、「自分の内側から湧きでるモチベーション」に従って生きることにしたのです。

これに従って、自分が理想と考える目標に向かって一歩、一歩、歩んでいく。

具体的には、独立して仕事をやる。

もちろん仕事ですからお金のために働くこともあります。

しかし、自分の好きなことや興味などをうまくブレンドしてやっていけるように、工夫をする。

これによって、結果だけではなく、毎日のプロセスも楽しく、充実させることができるようになりました。

もちろん、大変なこともたくさんあるんですけどね。

参考になれば嬉しいです。

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