「ええい、こうなったら辞めてやる!」

HSP 傾向のある人は、とかく仕事で苦労することが多いようです。

「思い切って、起業してみるか?」

そう、15年前のあの決断は、明らかすぎるほどに、人生の転換点だったのです。

どうやって HSP 起業して、やってこれたのか?

そのコツを「7つの戦略」としてまとめてみました。

HSP に起業は向いているか?

HSP は、職場(組織内)の環境に影響を受けやすいです。

例えば HSP 向きの仕事として、

コンサルタント/カウンセラー/セラピスト/家具職人/ペット美容師/ライター/エンジニア/プログラマー/図書館司書/在宅ワーカー/フリーランサー

などがよくあげられます。

  • 仕事の内容的に、多くの人と関わらなくて済む
  • 静かな環境で働ける

これらは HSP が苦手とする刺激を避けやすい仕事、といえるでしょう。

働く時間や内容、付きあう人をコントロールするための起業ならば、HSP にもおすすめできる

実体験から断言しますが、働く時間や内容、付きあう人をコントロールするための起業ならば、HSP にもおすすめすることができます。

つまり、HSP が苦手な職場での刺激を自分でコントロールしてしまおう、という発想。

起業して自宅を仕事場にしたイメージ
これはイメージです
  • 自宅の一室を仕事場にして、パソコンに向かってポチポチやって、たまに公園に散歩へ行って、自然に触れる

こんな環境です。

春はノートパソコンをもって公園へ行き、裸足で仕事。

たまに大きい本屋をめぐるのも楽しいですね。

静かな仕事場のイメージ
Photo by Andrew Neel on Unsplash

なぜ、HSP に起業が向いているといえるのか?

なんで、HSP に起業が向いているといえるのか?

起業の方法しだいでは、HSP が苦手な刺激をコントロールできるから

それは、仕事の時間や付きあう人、その他の「HSP が苦手な刺激」をコントロールしやすいからです。

ここ、実は私も試行錯誤しました。

ポイントとなるのは、「自分をよく知ること」だと思っています。

HSP だけでなく、それ以外の自分の特徴、長所についても把握しておくべきでしょう。

HSP と内向型のイメージ

働きかたが変わってきているから

働きかたは変わってきています。

例えば、以下。

簡単にまとめれば、社員の副業や起業を支援する企業もでてきているよ、ということ。

いずれにしても、人生100年時代といわれる昨今、どこかのタイミングで起業を考える人は増えていくでしょう。

HSP は独立後、どんなクライアントと付きあうか? についてもあらかじめ考えておこう

もちろん、起業すれば誰でもが、仕事の時間や付きあう人をコントロールできるわけではありません。

例えば以前、出会ったある人は、イラストレーターとして在宅でフリーランスをしていました。

しかし、クライアントの要望に応えてあげようとするあまり、仕事が終わらなくなり、好きなはずのイラストの仕事が辛くなってしまった。

独立して起業することは、HSP にとっては大きなチャレンジに感じるかもしれません。

そこで、HSP 傾向のある私が起業して、試行錯誤してつかんだ秘訣を、これからお伝えいたします。

数字の7のイメージ
Photo by Derek Torsani on Unsplash

HSP の起業を成功させる7つのコツ

1:HSP は新規営業や事業拡大が負担になる可能性が高い。ひとりのお客さんと長くお付きあいできる方法を考えよう

例えばウェブ系の仕事を選択して、自宅を仕事場にする。

このやりかたは、ほとんど経費がかかりません。

変な話ですが、失敗してもリスクがないのに、タダで挑戦できてしまうのです。

そして次が重要なポイントなのですが、実は、それほど多くのお客さんを必要としません。

10人~20人くらいの常連さんをゲットできれば、充分に生活できてしまうこともあります。

もちろんやりかた次第ですし、その状態が永遠に続くわけでもありませんので、そこは注意が必要です。

というわけで最初のコツは、

  • ひとりのお客さんを大切にして、できるだけ長くお付き合いさせていただくことを心がける

こと。

カフェに例えるならば、「通りがかりの一見さんばかり」のお店ではなくて、長く愛してくれる常連さんがメインの隠れ家的なカフェ、みたいなイメージでしょうか。

安定的な収入が、心配性な HSP の心も安定させてくれる

例えば私が実際にやっていた(やっている)のは、「ビジネス系のウェブサイトの制作と保守サービス」です。

なぜならば、「保守」という名目で、毎月定額の料金をいただくことができるから。

これは、売り上げの安定につながります。

そしてなにより心配性の HSP には「定期収入という安心感」はかなり大きいのです。

またこれは以前、クライアントだった人の事例なのですが、自宅でエステとか整体などのサロンをやるのもひとつの方法です。

ただしこれは地域性によるところが大きいみたいですね。

というのも、エステとか整体にいらっしゃるお客さんは、本音をいえば、駅から歩いて通ったりしたくないみたいなんです。

そのような意味で、いわゆる「自宅サロン」は、車での移動がメインとなる地方都市のほうが、向いているかもしれません。

いずれにせよ、ご新規さんを集め続けなくてもよいというのは、HSP にとっては負担が少なくて助かるはずです。

それに、ひとりひとりとじっくり向き合うというのは、HSP に適した仕事スタイルともいえるでしょう。

2:HSP は嫌いな作業や苦手なお客さんに振り回されがち。「好きなことをやるよりも、嫌なことを避ける」ことを優先してみよう

よく「好きなことを仕事にしよう」といわれます。

それはそれで、悪くありません。

しかし特に 内向型 HSP の場合は、ときとして自分が好きな作業、つまりその「過程」にこだわりすぎてしまって、事業としての「結果」がなかなか出せないことがあります。

例えば「趣味起業」というジャンルがあります。

これはまさしく「趣味=自分の好きなこと」を活かして独立するという考えかたなのですが、収入面で課題がある、と言われています。

参考:趣味起業の実態と課題(PDF が開きます)

そもその趣味起業は収入のためにやる人は少ないので、開業後の満足度は決して低くはありません。

しかし、HSP として独立して、きちんと生活を成り立たせていくことを考えるならば、好きなことを追求するよりも、得意を伸ばしていくことをおすすめします。

HSP だからこそ、ものごとのネガティブな側面をマネジメントすることを心がけよう

それに HSP は、例えば苦手なお客さんにぶつかると、それに振り回されて消耗してしまいがちです。

というわけで、どちらかというと、「自分がやりたくないこと」に意識をフォーカスし、それを避けるように心がけることが大切です。

もしあなたが HSP だと感じるのであれば、「好きなことをやる喜びと、嫌なことをしないですむ安心感」を比較してみてください。

そしてどちらにどれくらい価値をおくべきか、考えてみるとよいでしょう。

  • 好きなことをやる喜び:4点
  • 嫌なことをしないですむ安心感:6点

私の場合は、こんな感じでしょうか。

特に注意すべきなのが、「好きな作業によって隠れされてしまっている、実は嫌いなコト」です。

私もそうなのですが、HSP は、どんなに好きな仕事であっても、それで競争させられるのはごめんだ、と考えているのではないでしょうか?

これは HSP の診断テストにあるとおりなんですが、だからこそ、HSP が自営業として独立するならば、自分を必要としてくれる人と長く付きあうことを心がけましょう、とお伝えしています。

3:HSP はついつい仕事が小さくなりがち。そんなときは「規模」ではなく「意味や意義」について、大きくとらえることを心がけてみよう

HSP が自営業として働くことのデメリットは、ビジネスとしては小さくなりすぎてしまうことかもしれません。

HSP は、もともと大きな野心を心に描けるようなタイプではないことが多いです。

特に内向型 HSP の場合は、結果よりも過程を大切にしすぎる傾向もあるようです。

そんな状況でひとりで仕事をしていると、どんどん小さくなってしまいがち。

なのでそんなときは、少しだけ大きく考えるようにしましょう。

例えば、

  • 自分が頑張ることは、自分のためだけでなく家族のためにもなっている
  • 自分が頑張ることによって、お客さんだけでなく、お客さんの家族を助けることにもつながっている

こんな感じですね。

ポイントは、HSP は結果重視でいこうとすると、疲れてしまう、ということ。

ですから、あなたが働くことの意味や意義を少し大きくとらえることをしてみましょう。

4:HSP だからこそ、意識して他人とコミュニケーションをとって、自分を客観視することを心がけよう

例えば私の場合、他人と会話のない孤独な生活も、それほど苦にはなりません。

というよりも、むしろそんな生活に憧れてしまいます。

しかし現実的にはやっぱり、他人とのコミュニケーションは必要でしょう。

というのも、自営業として仕事を長く続けていくためには、自分の仕事に対する客観性が必要になってくるからです。

そしてそれは、他人とのコミュニケーションによって培われる部分がある。

これは正直、私には苦手な分野です。

HSP ならわかるかもしれませんが、家族とさえしゃべるのが辛いときがあるんですよね。

決して家族が嫌いなわけではなく、刺激が強すぎて、疲れてしまうことがあるのです。

私の夢というか目標のひとつは、HSP や内向的な人が、知らない人同士でも集えるようなイベントやコミュニティみたいなものを創ってみることです。

5:心配性の HSP。心配性を強みにするために、考えや状況を整理して、不安とうまく付きあうことを覚えよう

これは私が「頭とこころの整理法」という本を書いたきっかけでもあるのですが、HSP は心配性であることが多いです。

私も、認めたくはないのですが、家族によくそういわれるので、たぶん、心配性なのでしょう。

ただし、一般的に不安や心配というものは、きちんと見つめることさえできれば、消えてなくなるか、少なくとも減少させることはできる。

例えば自営業として、ついてまわるのは、やっぱりお金の問題。

仕事をしていて、「あれ、このままだと来月、お金が足りないかな?」という場面があったとしましょう。

そんなときでも、きちんと状況を整理して、将来、起こりうる入出金をチェックしなおしたり、もしものときの対応策などについてあらかじめ準備しておければ、心配せずに仕事に集中できるようになります。

HSP は心配性であるがゆえに、その対処法を身につけることができれば、いろいろなことを先回りして準備できるようにもなるのです。

6:人脈づくりが得意ではない内向型 HSP は、自分のスキルを高めたり、新しいスキルをゲットしていく時間をつくろう

ビジネスとして大切なのは、ネットワーク、つまり人脈だとよくいわれます。

しかし人脈づくりがあまり得意ではない HSP は、どうしたらいいのか。

既存のスキルを磨き、さらに新しいスキルを身につける。

これを習慣として継続的していくことが大切ではないでしょうか。

人脈も大切だけど、メインの武器はスキルだよね、みたいなイメージです。

スキルについては、ハードスキル・ソフトスキル・オンラインスキルの3つに分けて考えてみるとわかりやすくなります。

ハードスキル

ハードスキルとは、仕事をするうえでの「実務的なスキル」のことをいいます。

例えば特定のアプリケーションを使っての文書作成やプレゼン作成、外国語能力や交渉能力などがそれにあたります。

ハードスキルは時代とともに変化していくために、常に学びつづける姿勢をもつことが大切になってきます。

ソフトスキル

ソフトスキルとは、ひとことでいえば「対人関係のスキル」のことをいいます。

HSP は、ある意味では、この部分は得意分野かもしれません。

なぜなら相手の表情や態度の微妙な変化に気づくことが得意ですし、それらの(おそらく外向的な人には入手することができない)情報をもとにして対応することができるからです。

ひとりひとりとじっくり向き合えるような仕事を選択すれば、あなたの繊細さはひとつのスキルとして、お客さんを魅了することができる場合もあります。

オンラインスキル

オンラインスキルとは、SNS やブログといったオンラインツールを使いこなすスキルのことです。

これには技術的なものだけではなく、オンラインという舞台の上で、あなたという存在をどう表現していくか? ということも含まれます。

これによって、ネット経由で仕事をゲットできるようになることを目指します。

HSP の人にとっては、これは結構、難しいところかもしれません。

オンラインだと相手のことがわからないので、ひとことコメントを残すのにもあれこれと考えすぎてしまう傾向があるからです。

それにネット上にはガツガツしている人も多く、ログインするだけでも疲れますよね。

そんな場合は、まずは「オンライン上の静かな場所」を探してこっそりと仲間にいれてもらうことを考えてみましょう。

例えば私も頑張って Instagram をやっているのですが、基本、投稿は読書記録オンリーで、仕事を売り込むようなことは一切、していません。

いまのところ、それほど負担なく続けられています。

7:最後に、やっぱり健康には気をつけよう

意外と忘れがちなのが、健康に配慮すること。

自営業というのは有給などがありませんし、例えば入院などをして仕事ができなくなってしまうこと、あれこれ心配になってしまいますよね。

それに、ただでさえひきこもりがちな HSP は、精神面での健康にも気をつける必要があると思います。

私のおすすめは、ありきたりですが、「自然に触れること」と「ウォーキング」です。

ウォーキングしながら、地面に手のひらをあててみたり、葉っぱにふれたり、花びらに触れたりしてみる。

また風が肌にあたる微細な感覚や、葉っぱ一枚ごとの色や形の微妙な違い、光と影の境界線がゆれる繊細な情景など、細かなところに注目してみることは、HSP だからこそできる、ぜいたくな楽しみかたともいえるのではないでしょうか?

ちょっと引用します。

ウェブ上には、幸福感を高める方法として、感謝の日記をつける、ほかの人に親切にする、運動する、笑顔になる、楽観的になる、ポジティブシンキングを手に入れるなどがアップロードされていたが、因果関係の読み間違いが大部分であった。幸福感の高い人は親切かもしれないが、親切にしたから幸福になれるとは限らない。
(中略)
筆者の一番のお勧めは、野外活動である。登山やハイキングで、身体を動かせば、健康上のメリットは大きいし、幸福感を高める作用も大きい。

あざむかれる知性──本や論文はどこまで正しいか

このように、実は自然に触れることは幸福感を高める方法のひとつでもあるんです。

自営業だからこそ、心身の健康に配慮していきましょう。

まとめ:HSP 起業を成功させよう!【10年間の効果実証済み】7つの戦略

最後にちょっと、まとめてみましょう。

  1. ひとりのお客さんと長くつきあえるようなビジネスモデルを考えてみよう
  2. 好きなことをやる喜びと、嫌なことをしないですむ安心感を比較して、それを仕事のスタイルにとりいれてみよう
  3. 仕事に対する意味や意義について、大きくとらえるように心がけよう
  4. 意識的に他人とコミュニケーションをとって、自分のビジネスを客観視できるように心がけよう
  5. 心配性を強みにできるように、常に自分の考えや周囲の状況を整理できるように心がけよう
  6. 変化する時代に対応できるように、既存のスキルを磨き、新しいスキルを身につける時間をつくろう
  7. 健康に配慮した働きかたをしよう

起業することを、安易に誰にでもおすすめするつもりはありません。

やるならしっかり準備しましょう。

そのために役立つ情報を、これからもお伝えしていきたいと思っています。

行きづまりを感じたときこそ、最高の人生をデザインしよう

 
「人生、このままでいいのかな?」

あなたもこんな疑問をかかえ、漠然とした不安に胸が押しつぶされそうになったことがあるかもしれません。
 
そんなときこそ、「自分を知り、よりよく生きるためのノート術」をぜひ試してみてください。