HSP と内向型。

似ているようで、ちょっと違う。

最近よく聞くこれらの言葉。イメージが先行している感も、ちょっとだけある。

というわけでこの記事では、「HSP や内向型ってそもそもなんなんだ?」ということを、「性格」と「心理学」をキーワードに読み解いてみましょう。

普通の人よりちょっと繊細な HSP グレーゾーンや、無自覚な内向型人間は、たぶん腑に落ちるのでは。

1. 「HSP」や「内向型」を柔軟にとらえよう

HSP 傾向のある人や内向性の高い人について理解するための最初のポイントは

  • 「HSP」や「内向型」というタイプの人がいるわけではない

ということ。

極端にいえば、HSP や内向性というものは、誰でもがもっている性格の特徴にすぎません。

  • HSP と呼ばれる人は、たまたまその特徴が強くでている
  • 内向型人間と呼ばれる人は、たまたまその特徴が強くでている

と考えることができます。

HSP とあなたの特徴のイメージ図
あなたのすべてが HSP というわけではない

こんなイメージです。

左側のように、全体としてのあなたの性格的特徴のなかに、HSP 的な特徴がある。

右側のように、HSP 傾向がかなり高い人もいらっしゃるでしょう。

このようなイメージで考えることによって、HSP グレーゾーンの人も、柔軟にその特徴をつかむことができますし、HSP 以外のあなたの大切な特徴も理解しやすくなります。

1-1. 内向性と外向性は、同じ目盛りの上にある

内向性についても同じです。

内向性については、「内向性 – 外向性」というひとつの目盛りがあって、その目盛りの中でどこに位置しているのか? と考えることができます。

内向性と外向性のイメージ
内向性と外向性は同じ目盛りの上にある

こんなイメージです。

人によって、標準値(△の位置)は違ってきます。

標準値が真ん中にくる「両向型」という人もいます。

内向性も外向性も同じ次元、同じ目盛りの上にあります。

状況や環境によっては、内向型人間も、外向的に振る舞うことができるのです。

内向的なのに外向的に振る舞っているイメージ
内向的な人も外向的に振る舞うことができる

このようなイメージをもっていると、HSP や内向型人間の生きづらさが理解できるようになります。

1-2. 少数派の HSP や内向型は、外向型中心な社会では生きづらい

内向型人間は、外向型人間より多くありません。

もしかしたらあなたも小さい頃に、「内気」とか「元気がない」なんて言われたことはないでしょうか?

内向型、HSP の生きづらさは標準値とのズレにあった

私たち内向型、そして HSP は、外向的な世界で生きています。

  • 元気=よい
  • 内気=よくない

小学校なんかだと、こんな単純なイメージで評価されちゃったりもしますよね?

そのため、内向型人間は、無理してでも外向的にならないといけない場面がでてくる。

結局それで、消耗してしまう。

「パーティの途中でトイレに隠れる」という言葉があります。

内向型や HSP には、ひとりになれる場所、静かにエネルギーを回復できる場所が必要なのです。

ちなみに外向的な人は、外部からエネルギーを取り込む必要があります。

大勢の人とワイワイ楽しんだり、騒いだりすることでエネルギーを補給しているんですね。

内向型や HSP の生きづらさの原因

  • 外向的な社会は、そもそも内向型人間にとって消耗しやすいものである
  • 消耗した自分を回復させる場所や時間を確保することが難しい

1-3. 自分の内向性の標準値と、普段の生活とのズレを確認しよう

では、どうやって生きづらさを解消すればいいでしょうか?

どうやって生きづらさを解消すればいい?

あなたの内向性を調べてみることをすすめるイメージ
  1. 自分の性格的な特徴を知る
  2. 普段の生活や人生で、無理している場面を知る

イメージで示すと、こんな感じです。

自分の標準値とのずれがどれくらいあるか?

これが生きづらさの原因になってきます。

まずはここを、客観的に見つめるようにしましょう。

詳しい手順は、あとで紹介しますね。

静かな海のイメージ

2. HSP の性格的な特徴は、内向性と神経質傾向、感情の反応性

HSP も、「HSPか、そうじゃないか」というように単純にタイプでわけられるわけではありません。

HSP についても、内向性と同じにように、HSP に当てはめることができる目盛りがあります。

2-1. HSP の4つの特徴 DOES とは

HSP の提唱者であるアーロン博士の公式ブログの記事では、DOES と呼ばれる HSP の特徴は、「HSP ではない残りの80%の人たちは、この特徴は持っていないし、関連する要素も持ちあわせていない」そうです。

ちなみに DOES とは

  • D:Depth of Processing – 処理の深さ
  • O:Over Stimulation – 刺激過多になりやすい
  • E:Emotional Responsiveness & Empathy – 感情反応の強さと高い共感性
  • S:Sensitive to Subtleties – 微妙なことへの敏感さ

のことをいいます。

2-2. HSP とは、内向的で神経質傾向の高い人のこと

では、DOES を持ちあわせていれば、それだけで HSP といえるでしょうか?

最近の研究によれば、HSP とは

  • 内向性が高い
  • 神経質傾向が高い人
  • 感情の反応性が高い

といった特徴から区別することができます。

内向性については、先ほど説明しましたね。

ここでは、もうひとつ、「神経質傾向」について説明しましょう。

HSP の性格的な特徴に関するイメージ
HSP の性格的な特徴

内向性が高く、神経質傾向も高い人。

性格的な特徴という観点からは、このような人を、HSP と呼ぶことができます。

ただし HSP には、外向的で神経質傾向が高い人も、少数派として存在します。

星のイメージ

3. 内向性と神経質傾向以外の性格の特徴を調べてみよう

性格の特徴は、外向性(内向性)、神経質傾向のふたつしかないのでしょうか?

実は、人間には5つの目盛りがある、といわれています。

3-1. タイプ分け診断よりも実用的なビッグファイブ

もしかしたらあなたも「ビッグファイブ」という単語を聞いたことがあるかもしれません。

ビッグファイブによれば、人間の性格的な特徴として考えられるのは、次の5つです。

性格の5つの特製

  • 外向性
  • 神経質傾向
  • 誠実性
  • 調和性
  • 経験への開放性

参考:パーソナリティを科学する―特性5因子であなたがわかる

これらについて、それぞれあなたの標準値を調べて、あなたの性格を診断していきます。

これによって、あなたの性格を全体的にとらえることができるようになります。

おそらく、HSP や内向型の特徴として

  • 外向性レベルが低く
  • 神経質傾向が高い

という結果がでるかもしれません。

しかしそれが、

  • 目盛りの上でどの辺になるのか?
  • それ以外の性格がどんな風になっているか?

知りたくありませんか?

下記の記事に診断方法をまとめましたので、興味がありましたらぜひ試してみてください。

無料でできます。

私はこれを知って、普段の生活が大分、楽になりました 🙂

理解を深めるイメージ
Photo by Hannah Olinger on Unsplash

4. 内向型や HSP だからこそ、生まれつきの性格を意識的に活かそう

性格とは、

  • 「その人が生まれつきもっている感情や意志などの傾向のこと」

をいいます。

ただし、HSP や内向型人間は、その特徴に気づくことができず、なんとなく生きづらい、と感じている人が多いようです。

そのような場合は、先ほどの診断で自分の性格の特徴を知り、この生きづらさを解消するきっかけをつかんでください。

4-1. 自分の意志で、一時的に性格を変える

自分が HSP や内向型人間であることに気づかずに過ごしているということ。

これは、本来の自分を知らずに過ごしているようなものかもしれません。

標準値とズレた無理している状態が普通になってしまっていて、疲れてしまいますよね。

内向的な人が無理して外向的に振る舞っているイメージ
内向的な人は、無理すると消耗する

人間は、一時的に、自分の意志で性格を変えることができます。

例えば、内向的なお母さんがいたとします。

毎朝、子どもを保育園に預けてから、仕事にでかけます。

このとき、保育園での他のお母さんとの付きあいにおいては、状況によって、外向的に振る舞うこともあるでしょう。

社会においては、誰でもが、状況に応じて、本来の自分とはかけ離れた振る舞いをすることがあるのです。

本来の自分とはかけ離れた振る舞いをしたあとは、自分で自分を回復させましょう。

  • 内向的な人は、自分だけの時間をつくるように心がける

HSP も同様です。

  • 刺激にさらされ、内面がささくれだってしまったら、どこかでそれをしずめる時間をつくる

普段の生活を見なおして、このような時間をつくる工夫をしてみましょう。

4-2. 性格の特徴には長所と短所がある

あなたの性格には絶対的な長所もないし、短所もありません。

内向的な人は、内気で活気がないといわれますが、裏返せば穏やかで落ち着いているともいえるのです。

HSP は繊細すぎるかもしれませんが、逆に考えれば、皆が気がつかない細かい部分に気づくことができます。

人間は、さまざまな環境に応じて生きていくことができるように、人それぞれに個性をもたせてデザインしてあります。

ですからあなたが内向型人間であっても、HSP であっても、それを活かすことができる場面がきっとあるはずです。

まとめ:HSP と内向型の違いを理解して生きづらさを解消する診断テスト

内向的な人や HSP の生きづらさは、

  • あなたならではの性格的な特徴を知る
  • 普段の生活や人生で、無理している場面を知る

この2つの方法で、それを解消するきっかけをつかむことができます。

ぜひこの記事を参考にして、一般的な HSP や内向型の特徴ではなく、あなたらならではの特徴を理解してみてください。

そしてそれを、普段の生活にどうやって活かしていくか? について、実際に考えてみてください。

この記事を参考にして、あなたがより豊かな生活を送れるようになれば、とても嬉しいです。

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