私は、頭とこころの整理法という手法を考案しました。
理由はいくつかあります。
もともと落ち込みやすい性格だったから、というのもそのひとつ。
「昨日は一日、ベッドから出られなかった」
落ち込みすぎて、そんな一日を過ごすこともあります。
私にとって感情というのは、打撲や捻挫のようなもの。
殴られた痛みはしばらく残り、すぐに消えてはなくなりません。
では、心を殴られて立ち上がれなくなったとき。
どうすれば良いでしょうか?
本当に落ち込んだときは予想外の行動をとってしまうこともある
まず私が気をつけることは、「何か間違いを犯さないようにする」ということ。
これは大事なことだと思っています。
本当に落ち込んだとき。
いつもの自分とは違う、何か「魔が差す」ようなことがあるからです。
「こんなことするつもりじゃなかった」
「こんなこと言うつもりじゃなかった」
あなたにもそんな体験、ありませんか?
ベッドから出られず一日、横になっていること。
これはもしかすると、自分や周囲の人の安全を守るうえで、大切なことなのかもしれません。
まず、自暴自棄にならないようにする。
こんなことに気をつけるのは、私だけかもしれません。
でも、本当に落ち込んだとき。
そんなときは、ベッドの中でじっと膝を抱えて自分を守る。
これは必要のあることなんだ、と思うようにしています。
落ち込んだ気持ちを切り替えるにはそれなりの時間がかかることも
気持ちの切り替えが得意な人もいるでしょう。
しかし私の場合は、ある程度の時間がかかるようです。
なので、なるべく焦らない。
これを大切にしています。
本当に落ち込んで、何もやる気がでない。
そんな時間は、無駄にしか思えないかもしれません。
しかし、回復のためには必要な時間。
そう割り切ったほうが、立ち直りがはやいようにも感じます。
また、気晴らしも大切です。
ですが、直接的な解決にはつながらないような気もします。
では、解決とは何か?
より良い方向へ向かっていくということ
私にとっての解決とは、“方向” です。
「快方に向かう」という言葉がありますよね。
つまり、傷はまだ治ってはいないけれど、快方には向かえている。
この感覚が大切だと思っています。
今がどんなに最悪な状態でも、ベクトルさえあっていれば、徐々にポジティブな方向へ進んでいけるからです。
自分の心の羅針盤を見つめ、方角を見極める。
方向が間違っていなければ、ベッドから出られるときも近いはず。
そこで、本当に落ち込んだとき、立ち直るために私がしている具体的な対処法。
これは、2つあります。

1) 誰かに相談しようとすること
ひとつ目は、誰かに相談すること。
「相談しようと試みること」といったほうが正しいかもしれません。
友人や知人でも構わないと思います。
しかし私は、専門の人(相談員や心理師)を探します。
……といってもこういうことは、元気なときじゃないと難しい。
なので、普段から自助グループや相談会、ホットラインのような情報をチェックするようにしています。
その他、市区町村の相談窓口など。
ただ、実際に相談することは、あまり多くありません。
相談することそれ自体に、抵抗というか、恐怖心があるからです。
私が、男性だからでしょうか。
相談員に冷たい態度をとられたことが、何度かありました。
ただそれは、相談員の方が悪いわけではない、と思っています。
- そもそも私自身の心が弱っていて、繊細になりすぎている
- 相談員としても、まずは冷静に話を聞かなくてはいけない(特に無料相談の場合)
このような理由があると思われるからです。
いずれにしても、信頼できる人を見つけることが、とても大切なことだと思っています。
なので今後も折を見て、探していくつもりではあります。

2) 心の内を書きだす
書くことが癒しにつながる、と私は実感しています。
ベッドから抜けでる元気がでてきたら、書いて、心を整えていく。
とはいえ、書くだけで問題が消えてなくなったり、解決したりするわけではありません。
書くことによって自分を見つめ、解決への道を見定める。
そんな感じでしょうか。
また余談になりますが、タッピングと呼ばれる方法や、マインドフルネス瞑想と呼ばれる方法を試してみることもあります。
しかしこれらは、いずれにしてもベッドから出る元気が出てきたらやる、という感じです。
心の傷は完全に癒えるの?
心に傷を負ったとき、その傷が完全に癒えることはあるでしょうか。
実体験として、それは「ある」と思います。
それどころか、辛い体験をしたことで、より強くなれたり、より優しくなれたり。
そんなことさえある、と感じています。
でももちろん、そうじゃないこともある。
特に人間関係は、相手がいるだけに難しい。
トラウマ的な体験として残ってしまうことも、あるかもしれません。
だからこそ、普段から心がけていること。
それは、「そもそも自分が落ち込むような状態をなるべくつくらない」ということです。
身も蓋もありませんが、やっぱりはやめの対処が大切なんだと思います。