学生時代から自分が希望していた会社に入ることができた。
とても入りたかった業界で、やる気満々だった。
でも、いざ働いてみると、夢と現実のちがいにぶつかって、モヤモヤしている。
こんな風に、それまであった仕事のモチベーションが上がらない状況にある人って、意外と多いですよね。
そこで今回は、
- 仕事のモチベーションが上がらないときに、ライフログの手法を使ってそれを改善するための方法
について、お伝えします。
あなたの考えや気持ちを整理して、仕事に対する取り組みを客観的に見つめてみたいときは、「頭とこころの整理法とは」のページを参考にしてください。
ライフログとは?

仕事のモチベーションが上がらないときに、どうやってライフログを活用すればいいか。
まずは「やりかた」をはじめにお伝えして、そのあとで、「考えかた」についてもお伝えします。
というわけで、まずはライフログをとりましょう。
ライフログという言葉がわかりにくい場合は、「生活の記録」と考えてください。

イメージとしては、上の写真のような感じ。
このときのポイントは、3つ。
- あなたは、どんなことに時間を使っていますか?
- あなたは、どんなときに楽しかったですか?
- 今日はどんな一日でしたか?
こんなことに気をつけながら、記録しましょう。
どんなツールを使うか?
ライフログをつけるにあたって意外と大切なのが、どんなツールを使うか? ということ。
というのも、ちょっと使いにくいな、と感じるだけで、継続しにくくなってしまうことがあるからです。
ライフログアプリも便利ですが、最近はアナログな手帳を使う人も多いみたいですね。
私は、ジブン手帳でライフログをつけています。

モチベーションが上がらないときのライフログのつけかた
では、具体的なやりかたを3つのステップにわけてご紹介しましょう。
1. 一日の時間の使い方をチェック
あなたは、どんなことに時間を使っていますか?
これを、色分けして記録みましょう。
例えば、
仕事は、赤
プライベートは、青
家事や育児は、緑
こんな感じ。
具体的には、色鉛筆を使って塗り分けをするだけ。(上の写真を参照してください)
蛍光ペンでもかまいません。
私は、色鉛筆のほうが「大人の塗り絵」感覚でなんとなく癒やされるので、好きです。
とにかく色分けしておけば、手帳をパッと開いたときに、自分がどんなことに時間を使っていたのかが、よくわかる。
2. 楽しかったことを記録する
次に、どんなことをしたときに楽しかったのか?
一日を振り返ってみて、この「楽しかったこと」について注目をしてみましょう。
例えば、最近の私の楽しみは、図書館めぐりです。面白そうな本をたくさん借りられると、楽しいですよね。
そしてもし可能なら、下記の「AEIOUメソッド」を使って、あなたの楽しみをもっと分析してみましょう。
Activity(活動)
そのときあなたは、どんなことをしていましたか?
(例:知的好奇心を満たそうとしていた、知的好奇心に従った行動をしたいた)
Environment(環境)
そのとき、どんな環境・どんな場所にいたのか?
(例:静かな環境、本、知的なもの、文化的なものに囲まれた環境)
Interaction(やりとり)
やりとりした相手は人間? 機会? いつものやりとりなのか、新しいやりとりなのか、自由なやりとりなのか?
(例:あえていえば、知的なものとのやりとり。いつものやりとり)
Object(モノ)
モノやデバイス、その他の道具を使った? あなたの気分を高めたモノはある?
(例:紙の本というモノに触れると、気分が高まる)
User(ひと)
ほかにその場にいたひとは? そのひとはあなたの体験にプラスだった? それともマイナスだった?
(例:しいて挙げれば、図書館員や本屋の人が親切だったりすると、こっちも嬉しくなる)
3. 今日はどんな一日だった?
最後に、一日をおおざっぱにまとめます。
これは3行日記で充分。
明日をよりよくするためにどんなことができるかな? というような視点で振り返ることができるとベストです。

ライフログとモチベーション
手順はこの3つだけ。
では、なぜライフログをつけるとモチベーションが高まるのでしょうか?
まず、モチベーションが上がらないときにそれを改善するための2つの考えかた
モチベーションが上がらないとき
- 自分がとりくんでいることが、自分の価値観とあっている?
- それを続けることによって、自分が理想とする未来に近づいていけるという実感を得ることができる?
この2つについて考えてみよう。
もっと詳しく説明します。
自分の価値観とあっている?
例えば希望していた業界、好きな仕事であったとしても、それが自分の価値観とずれていれば、モチベーションは低くなります。
より具体的にいえば、
- それは自分にとって意味がある、と感じられる
- そして、夢中になってとりくめる内容である
この2つの要件を満たすことができれば、自分の価値観とあっていて、モチベーションは高まっていくといわれています。
自分が理想とする未来に近づいている?
その仕事を続けることによって、自分が理想とする未来に近づいていけているのかどうか?
この実感を得ることができないと、モチベーションは低くなります。
例えば、
- それほど好きな仕事ではないけれど、収入がよい。
- または、収入はそれほどでもないけれど、長期休暇を取ることができる。
こんなような状態でも仕事を続けていけるというのは、仕事を通じて、自分が理想とする未来に近づいていけるという感覚をどこかで得られているからかも、しれません。
さてここまで、モチベーションが上がらないときにそれを改善するための2つの考えかたを紹介しました。

あなたの理想と価値観をチェックして、モチベーションを高めよう
ライフログは、あなたの生活を「見える化」してくれます。
例えば、ダイエットするときに体重計に乗る人は多いと思いますが、それと同じ。
見える化できれば、改善点も見えてくる。
ここで紹介した方法を活用して、
- あなたの普段の生活やそのとりくみをライフログをつけて見える化する
- それが、あなたの価値観や、理想の未来とどのくらいあっているか?をチェックする
ことを行ってみてください。
いちばん最初の例でもあげたように、ここがズレていると、モチベーションが低くなります。
ライフログで見える化することにより、ダイエットでいえば「現在の体重」を知ることができます。
そうすれば、「理想の体重」、つまり、あなたの価値観や理想というものも、よりハッキリしてくることでしょう。
そのうえで、あなたの現実の生活と、どうやってすりあわせていけばよいのか?
ということについて、考えてみるとよいでしょう。