HSP が自分にぴったり合う天職を創るには?
働きづらさを抱えていたり、仕事が辛いと感じている HSP は意外と多いといわれています。
なぜでしょうか?
HSP は性格的に内向的で神経質なことが多いため、仕事の内容だけでなく、職場環境や人間関係についてもさまざまな配慮が必要になることが多いからでしょう。
実は私も、会社を辞めました。
ひとりで仕事をするようになり、だいぶ働きやすくなったと感じています。
そこでこの記事では、そんな私の経験も踏まえて、HSP が自分に向いた天職を創る方法についてお伝えします。
この記事を参考にして、ぜひあなたらしい仕事、そして働きかたを見つけてみてください。
なお、起業や開業について検討されているときは、もうひとつの私のブログを参考にしてください。

HSP とは?
HSP とは「とても繊細な人」のことをいいます。
私が会社に勤めていたときは、
- 他人の表情のちょっとした変化
- 空調などのかすかな音や、空気の変化
- 制服(作業服)の繊維のゴワゴワした感じ
などが、気になってしまって仕方ありませんでした。
もちろんこれは、私だけではないでしょう。
HSP の傾向を持っていらっしゃる方は、
- 職場での人付き合いが苦手
- 静かな環境で働きたい
- 他人の顔色が気になりすぎて自己主張が苦手
などといった「やりづらさ」を抱えていることが多いです。
あなたはどうですか?
同じようなことがあるならば、HSP の傾向があるかもしれません。

1-1. そもそも HSP ってなに?
「HSP」という言葉。
これは、心理学者であるエレイン・アーロンが1990年代に提唱しました。
1) 研究からみる HSP
最近の HSP の研究によれば、HSP とは
- 内向的
- 神経質傾向
- 高い感情反応性
といった特徴を持ちあわせている人のことを言うそうです。
「内向性」や「神経質傾向」といった特徴は、パーソナリティ心理学における「ビッグファイブ」という性格分類の理論にもとづいています。
下記の記事で自分の性格を診断してみましょう。
個人的には、HSP 診断よりも自分に対する深い理解を得られると感じています。
2) 精神医学や臨床心理学からみる HSP
HSP という言葉は、単なる考えかたなので、病気などではありません。
世の中には、とても大雑把な人もいれば、とても真面目人もいます。
HSP=とても繊細な人、というのも、これと似たようなニュアンスです。
ただし、繊細すぎることよって生きづらさを抱えている人もいらっしゃいます。
ただしその場合は HSP ではなく「過敏症」などの病気の症状の可能性もあります。
気になる場合は、きちんと病院で診断してもらいましょう。
3) HSP とは性格の特徴のひとつといえる
とても繊細な人もいれば、とてもおおざっぱな人もいる。
とても元気な人もいれば、とても明るい人もいる。
このように考えてみると、HSP というのは、単なる性格の特徴のひとつにすぎません。
自分が HSP かどうか?ということよりも、自分自身の性格やその特徴について、全体的に把握していくことが大切です。

1-2. HSP だけではないあなたの特徴を大切にしよう
HSP は、内向的で神経質なことが多いです。
しかし、それがあなたのすべてではありません。
それ以外のあなたの性格の特徴は、どんな感じでしょうか?

- 左側:HSP の傾向が少しだけあるという人
- 右側:高レベルの HSP 傾向がある人
この図はあくまでもイメージにすぎません。
ただ、ひとことで「HSP」といっても色々な人がいる。
HSP 以外の特徴も、人によって違う。
HSP が天職について考えるときは、このような全体的な性格をつかむというイメージをもっておくことが大切です。
1-3. 個人ビジネスについての知識もチェックしておこう
HSP だからこそ、目標をしっかり立てて、それを達成していく姿勢が大切だと思います。
絶対とはいえませんが、HSP は、どちらかというと結果よりも過程を大切にしすぎてしまう傾向があるからです。
そこで、私のもうひとつのブログでは、個人が起業やビジネスノウハウについて、わかりやすく解説しています。

HSP の天職ってどんな仕事?
HSP は仕事で苦労することが多い、とよくいわれます。
HSP の提唱者エレイン・アーロンによれば、
- 天職を見つけること
- 生計を立てること
- 職場でうまくやっていくこと
これらは HSP にとって、切実な問題でもあるようです。
HSP が仕事で気をつけることは?
- 意味や意義を見いだすことのできない長時間労働
- 人間関係のストレス
- 刺激の強い職場環境

2-1. HSP に向いている仕事は?
では HSP には、どんな仕事が向いているでしょうか?
ひとことでいえば、
- 人と関わりあうことが少なくて、自分で完結できる仕事
といえるでしょう。
職種でいえば、
家具職人 / ペット美容師/心理療法士/牧師/重機オペレーター/農業/ライター/編集者/ アーチスト/レントゲン技師/カウンセラー/ウェブデザイナー/プログラマー/漫画家/セラピスト
などです。
HSP に向いている仕事や適職の見つけ方などについては、下記の記事を参考にしてみてください。

2-2. HSP には職場環境も大切
HSP にとっては、仕事の内容だけでなく、職場の環境も大切です。
HSP は全体からみれば少数派(15%~20%)なので、普通の職場環境やコミュニケーションでさえ、刺激が強すぎて辛く感じることがあるからです。
特に、自分が HSP であることに気づいていないとき。
そんなときは、仕事や職場になじめずに、自信を失ってしまうこともあります。
自分自身についての理解を深め、日々の生活や職場環境における対策を考えるようにしましょう。
もしも不安感を感じることが多いならば、下記の記事を参考にしてください。
私が普段から実践している「自分メンテナンス」の方法を紹介しています。

2-3. 結果よりも過程を重視しがちな HSP
特に内向的な HSP の場合は、仕事の結果より過程を大切にする傾向があります。
逆にいえば、結果を強く求められるような仕事は向いていないかもしれません。
やりがいや意義を感じられる仕事。
これこそが、HSP に向いている仕事といえるでしょう。
ここまでを踏まえて、HSP にとっての天職の条件をまとめてみましょう。
HSP の天職とは
- 静かな職場環境
- 配慮された人間関係
- やりがいを感じられる仕事
これらをクリアしたうえで、生活していける収入を得られるようにしていく必要があります。
具体的には、次の章でお伝えいたします。

HSP が天職を創造するための5つのステップ
HSP にとっての天職とは、
- 静かな職場環境
- 配慮された人間関係
- やりがいを感じられる仕事
この3つの条件を満たすもの、とお伝えしました。
しかし、そもそも天職とは、誰かが用意してくれるものではありません。
自分から見つけに行ったり、創造したりする必要があります。
なのでそのために、
- 自分の適性を知り
- 仕事を通して貢献したいことを見つける
ことについて、考えてみましょう。
自分の適性とは、ここではわかりやすく「好きで得意なこと」だと考えてください。
そのうえで、自分がやりたいことをやるだけではなく、世の中に対してどう貢献するか? についても考えてみましょう。
より具体的な方法を、次の項目でお伝えします。

Step1.まずは自分について知ろう
まずはあなた自身の性格について知ってみましょう。
HSP 以外の特徴を知ること、つまりあなたの性格を客観的に知ることは、生きづらさを解消したり、人生を充実させたりするためのヒントになります。
「自分を知ること」についてもっと深く知りたい場合は、下記の記事が役立ちます。

Step2.あなたの性格的な強みを調べてみよう
あなたの性格的な強みについて、調べてみましょう。
性格的な強みを知ることは、ときとして「繊細すぎる」といわれる HSP の特徴を長所として活用するヒントを得ることができます。

Step3.HSP の対策方法を知ろう
働く環境をよりよいものとするために、HSP の対策について知っておきましょう。

Step4.天職について考えてみよう
あなたの性格やその強み、HSP の対策方法を踏まえたうえで、あなたにとっての天職について考えてみましょう。
そのためには、
- 自分の適性(好きで得意なこと)を知り
- 仕事を通して貢献したいことを見つける
ことが大切ですよ、とお伝えしました。
HSP として、好きで得意なことをみつけるために、下記のワークシート付の記事を参考にしてみてください。
仕事を通して貢献したいことを見つけるためには、下記の記事を参考にして、自分のありかたを見つめなおしてみるとよいでしょう。

Step5.HSP の起業について知ろう
HSP が自分に合う天職を創造するためには、
- まずは好きで得意なことや趣味を副業からはじめてみる
ことがおすすめです。
これは、私自身の体験からお伝えできることなのですが……副業や起業をしないと天職にたどり着けないわけではありません。
しかし、HSP の特徴を踏まえると、「ひとり起業」と呼ばれるような、自分でできる仕事をやることが、天職を見つける近道だと実感しています。
HSP の起業については、下記の記事が役立ちます。
自分が好きなことを仕事にできる環境は、少しずつ増えてきています。
焦らずに、「あなたが好きで得意なこと」を見つけましょう。

まとめ:HSP だからこそ天職を創造しよう
なぜ HSP は、自分の仕事をもち、それを天職にするように心がけていく必要があるのでしょうか?
個人的な意見になりますが、将来のために自分でできる仕事を創っておくことが大切だからです。
HSP の場合なら、
- 静かな職場環境
- 配慮された人間関係
- やりがいを感じられる仕事
を、自分でできるようにしておく。
私たちの働きかたは変化していきます。
- 好きで得意なことを活かしてスキルを磨き、世の中に貢献しながらも、自分で稼げるようになる
- そして、死ぬまで働きたいと思える仕事を創造する
きれいごとを言うようですが、HSP の天職については、このようなことも考えておくべきだと思います。