自分の好きなことを自分でやることを重視する「ゆるやかな起業」。

「自由に仕事をしたかったから」という理由で、相対的に女性の開業者が増えてきているといわれています。

しかし、起業しても、うまくいく保証はありません。

そこで今回は、最近、よく聞く「サブスクリプション」を導入することによるメリットなどについて、実体験をもとにお伝えします。

ゆるやかな起業とスマートワーク経営

はじめに、ゆるやかな起業について。

ゆるやかな起業について

  • 仕事の目的として「自分の好きなことを自分でやること」を重視する
  • 事業の収入の多い少ないには、あまりこだわらない
  • 他の起業家と比べると、相対的に女性が多い
  • ゆるやかな起業の理由は「自由に仕事をしたかったから」というものが多い

参考:日本政策金融公庫「ゆるやかな起業の実態と課題(PDF が開きます)」

「自由に仕事をする」というのは、要するには「仕事をする時間や場所を柔軟に変えられる」ということ。

前回の記事でも書いたように、仕事に対する柔軟性は、ワークライフバランスをとることにつながっていきます。

そしてそれは、その人の幸福度を高めていく可能性があります。

もちろん幸福度という抽象的な概念だけではなく、単純に仕事と育児、仕事とプライベートの両立ができるといったメリットも大きいです。

企業では、スマートワーク経営がすすめられている

企業においても、「スマートワーク経営」というキーワードで、柔軟に働くしくみを整えるような動きがでてきています。

ちょっと引用します。

大石彩帆さんは、訪問先が会社から遠いときや病院に寄りたいときなど、週に1度のペースで利用している。大石さんは「出産した先輩たちが制度を利用して活躍している姿は、自分の将来のキャリアの励みになる」と話す。

ここでは、コアタイムのない、いつでも出退勤可能な「スーパーフレックス制度」について主に述べられています。

昨今ではそれに加えて、リモートワークやサテライトオフィスの活用、さらには「副業可」で、さらに「副業で起業も可」という職場もでてきているのだとか。

ただし企業としては、経営資源としての従業員をどう活用するか? という観点から、このような柔軟な職場づくりが行われているのであって、単純に「ゆるやかな起業」と比較できるわけではありません。

しかし、全体の流れとしては、仕事をする場所や時間の柔軟性が高まってきている、とはいえるでしょう。

スマートワーク経営のイメージ

ゆるやかな起業の最大の課題とは?

さて、何度かお伝えしているように、起業をしても成功する保証はありません。

特に、ゆるやかな起業でいうところの「好きなことを自分で仕事にして、自由に働きたい」なんて、言葉だけをみれば、そんな甘い話あるか! と偉い人からお叱りを受けてしまいそうですよね。

しかしこれは考えてみれば、単に目的のちがいであるともいえるわけです。

例えば、「起業をしてガンガン働いて、どんどん稼ぎたい」という目標もありだし、対して、「自分のペースで仕事できればいいよ」という目標もあり、ともいえる。

いずれにしても、「ゆるやかな起業」という意味でのスモールビジネスということについて、失敗しない秘訣があるとするならば、個人的には

  • いかにお得意さんと長期的にお付き合いさせていただくか?

ということになってくると考えます。

なぜか?

それは単純に、ご新規を開拓するコスト(労力とお金)が大変だから。

先ほど紹介した日本政策金融公庫の「ゆるやかな起業の実態と課題」を見ても、「売り上げの安定的な確保」がもっともおおきな課題としてあげられています。

くり返しになりますが、この課題は、私個人の実感では、お得意さんを確保することさえできれば、解決できます。

というわけでちょっと大雑把にいいきってしまいますが、

  • 「ゆるやかな起業」を成功させるための課題は、売り上げの安定的な確保にあり
  • そのための方法は、「お得意さんをガッチリとつかむこと」にあり!

ということになります。

では、具体的にどうしたらいいか?

サブスクリプションのイメージ

サブスクリプションを活用する方法

ここででてくるのが、最近の言葉でいうところの「サブスクリプション」です。

サブスクリプションっていうのは、ちょっと前までは「購読(定期購読)」という意味で使われていたはず。

それがいつの間にか、「継続課金サービス」というようなニュアンスでも使われているようです。

一般的には「サブスク」などとも呼ばれていて、ファッションの定額借り放題とか、コーヒー飲み放題なんていうのもある。

個人ですぐにできるものといえば、有料メルマガとかオンラインサロンがそれにあたるでしょうか?

とはいえ、サブスクリプションを実際に導入して、継続していくのは簡単ではないでしょう。

そこで、どこまで参考になるかはわかりませんし、一般的なサブスクリプション論とはちょっとちがうみたいなのですが、私の実体験をお伝えします。

サブスクでは、「なくなったら困るもの」を提供しよう

最初に結論をいいますと、サブスクリプションで扱うべきものは「なくなったら困るもの」です。

ビジネスライクにいいかえるならば、「いかにお客さんの、なくなったら困るものを握れるか?」がポイント。

逆の例をあげてみます。

例えばアマゾンは、「プライム」というサブスクリプション・サービスを提供しています。

「お急ぎ便」が使えたり、写真をクラウドに保存し放題・ビデオ見放題・音楽聴き放題など、さまざまな「便利さ・付加価値」を追求しています。

しかし、実はこれ、なくなっても困りません。

まあ、ちょっとは困る人もいるかもしれませんが。

そして例えば、「最近、アマゾンってやらせレビューや偽物の出品が多いみたいだよね。その点、ヨドバシなら安心だし、すぐに届くからいいよね」と考えたとします。

それならば、、ということで、すぐにヨドバシに乗りかえることが可能。

つまり、便利さとか付加価値とかよりも、「えっ、それがなくなったら困るよ」というものを提供することを考えるというのは、こんなような理由からです。

昔の「サブスク」のはじめかた

昔は「サブスクリプション」なんていわなかったので、私は個人的に「定額制・継続課金」と呼んでいました。

それをはじめたのは、2008年頃のことだったと思います。

プロフィールにも書きましたけれど、お店を閉じることになってしまった。

どうしよう。

とりあえず私は、「おひとりさまウェブ制作業」で糊口をしのぐことになりました。

対象となるのは、以前の私と同じように、お店をやっていらっしゃる方々です。

私も同業だったから、どんなことに困っているかがよくわかる。

そして、「ホームページ」という観点でいえば、「初期費用が高くてだせない」という悩みを抱えている人が多い、ということもわかっていました。

というわけでこの部分に「継続課金制」を導入したのです。

つまり、

「ホームページ制作のための初期費用は一切いりません。その代わり、毎月、継続的に料金を支払ってください。満足いかなければ、いつでも解約してくださって結構です」

という提案をしました。

いまでいうサブスクリプション制です。

これによって、お店の人たちの「初期費用が高くてだせない」という悩みを解決してあげることができたため、新規開拓が楽になりました。

サブスクリプションで、利益はでたか?

当時、ホームページ制作業で「初期費用はいりません」というところは、すごく少なかった印象です。

私の記憶では、毎週、日曜日に読売新聞に広告がでていました。

「毎月 17,500円で、あなたのお店のホームページをご用意いたします!」

調べてみると、東北地方の会社でした。

しばらくすると、広告を見かけなくなりました。

私は、「おそらく十分な新規を獲得したのだろう」と考えました。

私も同様でした。

最初は大変でしたが、「お客さんのお店の売り上げにホームページで貢献する」という目標をたてて、よいホームページをつくることを心がけていきました。

そしてうまくいったときは、お店のホームページというのは、「なくなったら困るもの」になります。

そして、「お客さんにとって、なくなったら困るもの」をサブスクリプションとして提供できるようになると、チャーン(途中解約)がほぼゼロになります。

ということは、新規開拓をする必要がなくなり、毎月の売り上げも安定的にあがってくる、ということになります。

安定的な売り上げは、こころも楽にする

これが、私が、サブスクリプションを活用して、好きなことを仕事にして、自由に仕事ができるようになった、大まかな流れです。

先に述べたように、ワークライフバランスを重視していたので、そんなに大きく稼いだわけではありません。

しかしそれでも、毎月、安定的な売り上げを計算できるというのは、精神的にはとても大きかったです。

趣味や育児に時間を有効活用できるというのも、嬉しい。

なおこれは、サブスクリプションを使ったからうまくいった、というわけではなく、あくまでも「お得意さんをいかに確保するか?」と考えた結果、サブスクリプションになった、ということです。

そのような意味で、あえて他の例をあげてみましょう。

例えば、「整体」。

不定愁訴があって、なんとなく体調がわるい。

しかし病院にいっても、よくならない。

特殊なワザを持った整体の先生は、こういった悩みを確実に解決してくれるそうです。

先生の施術を受けると、元気になって仕事もバリバリがんばれるのだとか。

これは、患者さんからすると、なくなったら困る人、といえるのではないでしょうか?

安定的な売り上げの確保のイメージ

ゆるやかな起業の課題「安定的な売り上げの確保」について考えておこう

というわけで、ゆるやかな起業(スモールビジネス)というものをめざす場合は、「お得意さんといかにお付きあいさせていただくか?」ということが、最大の課題である「安定的な売り上げの確保」につながってきます。

そのときにサブスクリプションを導入するのであれば、便利さや付加価値よりも、「いかになくなったら困るものを提供していくか?」というように考えていくと、ひとつのヒントになるかもしれません。

参考になれば幸いです。

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