ここではプロジェクトの整理における「プロジェクトの計画作成」の「プロジェクトの計画作成とは」について解説をします。

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プロジェクトの計画作成とは?

プロジェクトの計画作成とは、「そのプロジェクトはそもそもなんなのか?ということや、その目的など」をあきらかにし、「それを達成するためにどのような進めかたをしていくべきか?」ということを考える(計画する)作業のことをいいます。

そのためプロジェクトの計画作成は、下記のようにおおきく3つの分野に分かれています。

  1. プロジェクトの詳細について
  2. プロジェクトの結果について
  3. プロジェクトの進行について

各詳細は別ページにて解説するとして、ここでは計画作成における全体の概要、そもそも計画の作成とはなにか?ということについて解説します。

なんのためにそれをやるのか?

さきほど、プロジェクトの計画作成とは、そのプロジェクトはそもそもなんなのか?ということなどをあきらかにし、それを達成するためにどのような進めかたをしていくべきか?ということを考える作業のことである、と述べました。

ではそもそもなんのためにそれをやるのか?

おおきくわけてふたつの理由があります。

  1. 状況に応じて最適な判断をくだせるようになるため
  2. プロジェクトの達成度をたかめるため

順に解説していきましょう。

状況に応じた判断

頭とこころの整理法における「プロジェクトの計画作成」とは、いわゆる「スケジュールを立てる」ということではありません。

「計画」というとスケジュール的なことを想像する人が多いだろうとは思います。

しかしながら、仮に完璧なスケジュールを立てることができたとしても、それにしたがってやるべきことをこなすだけの毎日をくりかえすのは、実際にはむずかしいことでしょう。

なぜなら人間は自分が考えている以上に気分や感情に左右されますし、また頭とこころの整理法の特徴でも解説したように、計画の錯誤ということが頻繁におきるからです。

計画錯誤については、大雑把にいえば、人は計画を立てることが苦手であるということ。そしてその多くは楽観的すぎる方向でそれを見積もってしまう傾向にあるということ。

ですから多くは計画どおりには進まず、期日や予算を大幅に超えるのみならず、進行中の計画が頓挫してしまうこともあります。

スケジュールを立てることを否定しているわけではない

とはいえ、スケジュールを決めることをそれ自体を否定しているわけではありません。

なんどもくりかえし経験をつみ、熟達しているような作業については計画錯誤は起きにくいはずですから、スケジュールを立てる意味もあるといえるでしょう。

そしてスケジュールを立てることにより、ある種のやる気のようなものが高まることもあるかもしれません。

また逆方向からみれば、仕事の都合でスケジュールはすでに決められている、ということもあるでしょう。

日々の生活のさまざまな状況に応じた判断

私は、一度だけ富士登山に挑戦してみたことがあります。

登る前に同行者とともにおおまかな予定を立てましたが、実際に登ってみたところ私はひどい頭痛に襲われてしまい、予定どおりにはいきませんでした。

このような場合、例えば私は途中で断念するとか、山小屋でしばらく休憩するとか、そのときの状況に応じてさまざまな判断をくだしていく必要があります。

頭とこころの整理法においてスケジュールというものは、この「登山前の予定」のようなものかもしれません。

人生全体をある種の山登りのようなものとしてとらえたとき、必ずおとずれるであろう予定どおりにいかないような状況、これにどのように対応していくか?ということに重点をおいています。

そしてこのような判断を日常的にしていくこと、つまり、日々の生活のさまざまな状況に応じて、よりよいと思われる判断をくだしていけるようになることが基本といえる状態をつくること。

これが、頭とこころの整理法における目的のひとつです。

よりよい生きかたとの関連性

ただしこれは、簡単ではないのかもしれません。

なぜならば、多くの人は自らの人生における判断というものを他人にまかせていることが多いからです。

もちろん上司や先生などが、やるべき仕事や進むべき方向性を決めてくれるというのは、悪いことではありませんが、それと自分自身にとっての最適な判断というものは必ずしも一致するわけではない。

またそもそもやるべきことに追われ、自分の判断や決断をすることができないという状況にあるという方もいらっしゃるでしょう。

このページの上部の図にあるように、頭とこころの整理法とは「整理法プラス」という手法群のひとつであり、整理法プラスとは、**「よりよく生きるための整理法」**というコンセプトのもとに考案されています。

そのような意味で、「よりよく生きる」ということと「人生におけるさまざまな状況においてよりよい判断をくだせるようにしておく」ということに関連性を見いだせるので方は、この整理法にチャレンジしてみる価値はあるだろうと考えています。

私の経験からこの「関連性」についてお話しさせていただくならば、それは、自らの人生について主体的に関わることができるようになった、ということ、自分の人生を自分のものとしてあつかうことができるという感覚を得られようになったこと、でしょうか。

あえて、これが絶対的な善であるとはいいません。

しかし、すくなくともそれを望みながらもあきらめてしまっていたような状態に比べれば、生きるということに対して心地よさを感じていることは確かです。

プロジェクトをやり遂げる

ここまでは、プロジェクトの計画を作成するための理由のひとつめである「状況に応じた適切な判断」ということについて述べてきました。

ここからは、「プロジェクトの達成度をたかめる」ということについて。

頭とこころの整理法において、プロジェクトの達成度をたかめるための要素がふたつあります。

  • プロジェクト同士の優先順位
  • プロジェクト自体の進捗確認

プロジェクト同士の優先順位

プロジェクトとはなにか?のページでも解説しましたが、頭とこころの整理法では、プロジェクトという単位であなたの人生を管理していきます。

プロジェクトとは、あなたがあなたの人生において取り組んでいるさまざまな活動のことであり、これはいいかえれば、「あなたが気になっていること、つまり、やるべきまたはやりたいと考えていること」のこと。

そしてこれらのプロジェクトについては、価値観や優先順位について区別をつけるということはしていません。

つまり、どんなプロジェクトがあるか?のページでも紹介したように、プロジェクトはプロジェクトとして、どのようなプロジェクトも同じレベルで並んでいるということ。

ですからそのために、ここで解説しているプロジェクトの計画作成段階において、プロジェクトごとの価値観のみきわめをおこなう必要があり、それによって、プロジェクト同士の優先順位を決めることができるようになります。

例えばあなたが「育児と子育て」というプロジェクトを立ちあげたとします。さらに同時に「独立起業」というプロジェクトも立ちあげました。

このときに、それぞれのプロジェクトの計画を作成する段階において、それぞれの価値観をみきわめるという作業をおこなっていきます。

例えばあなたが専業主婦で、かつ独立起業に関しては「知人が最近、起業したからなんとなく興味がある」レベルだとするならば、「育児と子育て」のほうにたかい価値をおき、結果としてそれを優先すべき状況が多いかもしれません。

しかしあなたが男性であり、かつ働きざかりのサラリーマンであるならば、「独立起業」のほうがたかい価値をもつかもしれません。

プロジェクトは絡みあっている

とはいえ実際にはさまざまなプロジェクトが絡みあっています。

あなたは仕事もしたいし、子どもとの時間も欲しい。もちろん余暇を楽しみたいし、将来のための勉強もしたい。

または、仕事をやりながら育児をしなくてはいけないし、家事もこなさなくてはいけない。将来のことを考えて資産運用をするべきかどうか、迷っている。

通常はこのようにさまざまなプロジェクトを同時進行しており、なおかつ状況に応じて優先すべきプロジェクトも変わってくるはずです。

ですから、プロジェクトはプロジェクトとして、「家事」も「育児」も「ライフワーク」も「趣味」も「やるべき仕事」も、あえて同レベルで管理したうえで、計画の作成段階においてその意味や意義、価値観を明確化しておくことが重要になるのです。

このようにしておくことで、状況に応じて行動すべき適切なプロジェクトが(ほぼ一瞬で)把握できるようになります。

つまり「やるべきときにやるべきことがわかる、やりたいときにやりたいことができる」というようなニュアンスで、これはプロジェクトごとに優先順位をつけ状況が変化するたびにそれを並びかえたり、細かな予定をあらかじめ立てておくことよりも効率的だと考えます。

プロジェクト自体の進捗の確認

プロジェクトをやり遂げるためには、当然のことながらその進み具合を確認する必要があります。

頭とこころの整理法では、計画の作成において、プロジェクトの進行状況をどのように記録していくか、またそもそもやり遂げるためにどのような作業をおこなっていくべきか? ということについて考えていきます。

すべてのプロジェクトの計画を作成しなくともよい

しかしながら、すべてのプロジェクトについて計画を作成する必要はありません。

上記においてプロジェクトの計画作成をおこなう理由について開設しましたが、その要点がふたつあったと思います。

  1. 状況に応じて最適な判断をくだせるようになるため
  2. プロジェクトの達成度をたかめるため

つまり、このような理由を必要としない軽微なプロジェクトなどは、計画を作成しなくとも問題はない、ということ。

例えば、仕事上、普段からくりかえしている雑務的な仕事。

これは特に深い意味や目的を追求せずともやり遂げることができますから、あえて計画を作成する必要はありません。

とはいえ、意味や意義、価値観は自分の考えかた次第で決めることもできる。

例えば雑務を一種のエクササイズとして、できるだけはやく正確にこなせるようにトレーニングしてみよう、というようにとらえることもできる、ということです。

抽象的でわかりにくい部分もあると思います。ですからプロジェクトの計画作成については、最後に具体例を確認していただく予定でいます。