頭とこころの整理法 第一段階:システムの構築をはじめるための準備について。

必要な道具をそろえるとともに「システム構築のための時間をつくる」ということについて解説したいと思います。

どれくらいの時間がかかるのか?

第一段階 システムの構築の概要では、システムの構築のためには週末を費やすくらいの時間が必要である、と書きました。

もちろん個人差はあり、すぐに終わる人もいれば時間がかかる人もいるでしょうけれども、この表現は間ちがいではありません。

ただし正確に言いあらわしているか? というと、そうでもない。

一気にやれるのか?

というのは、一気にやろうとしても、ほぼかならずとりこぼし(やり忘れ)があるということ。

整理システムの構築にあたってのおおまかな手順を、もう一度、確認してみましょう。

  1. プロジェクトをリストアップ
  2. 各プロジェクトの計画を立て
  3. 発生した作業を書きだしていく

ということをおこないます。(参考:第一段階 システムの構築の概要

これは頭の中にある「やりたいこと、やるべきこと」を体系的に可視化するというような作業であり、「頭の中」という見えないものをあつかうために、かならずといってよいほどとりこぼしがでるのです。

例えば、皆であつまってアイデアを出しあう「ブレインストーミング」的な手法。

これは実は、それが終わったあとの「うわの空」状態のときにこそ、よりよいと思われるアイデアが降ってくることがあります。

心を徘徊させる

ダニエル・ゴールマンによる「マインド・ワンダリング(心の徘徊=うわの空)」についてのメリットを引用してみましょう。

 他にも、マインド・ワンダリングが役に立つ方面としては、未来の展望を描くこと、内省、複雑な世の中に対処すること、創造的アイデアの育成、臨機応変な集中、学習した内容を定着させること、記憶を整理すること、人生をじっくり考えること、そして、集中した脳を休憩させること、などがあげられる。(中略)忙しい日常に紛れて忘れていた用事を思い出すこと。

シャワーを浴びているときや、ウォーキングをしているときによくアイデアが思いつくことがあるというのも、この「心の徘徊」に関連しているかもしれません。

私たちは、つい「集中して作業にあたれば達成できるはず」と考えてしまいがちであり、それは間ちがいではありませんが、適度にリラックスすることの重要性を見落としてはいけない、ともいえるでしょう。

休んだり集中したりする

そのような意味で、適度な「徘徊時間」を導入することを考えると、週末を費やすくらいの時間が必要であろう、というように予測しています。

作業に集中するだけではなく、積極的にリラックスする時間も必要であるということを、あらかじめ想定しておいてください。

第一段階は、いつ終わるのか?

個人的な体験談を紹介させてもらえば、第一段階のシステム構築については、私は、何度もまとまった時間を作り、再構築をくりかえしてきました。

これはそもそも、「頭とこころの整理法」をふくむ「整理法プラス」というもの自体が、私が考えだしたもの(*1)であったための試行錯誤という一面もあったでしょう。

しかし頭の中をあつかうために「終わりがわからない」ということが主な原因ともいえます。

*1 ただしそのルーツの一端は「超」整理法と GTD にあります。詳しくはシンプルな整理手法のページを参照のこと

これは逆にいえば、時間を用意したからといって、それにあわせて終わらせることはできない、ということでもあり、あたかも荷物をかたづけるように「急いでやる」ということは難しいでしょう。

確信できる瞬間

経験からお伝えできることは、「終わり」がくるとそれを確信できるということで、そのときの状態は、おそらくかなりの確率で「あたまの中が非常にスッキリ」しているであろう、ということ。

そのためシステムの構築については、締め切り時間に間にあわせるようにやるのではなく、この「確信」と「スッキリ」を得ることを主目的として取り組むべきである、と考えます。

「システム構築のための時間をつくる」まとめ

最後に、このページのテーマである「時間」という観点からまとめてみましょう。

システムの構築については、最初にある程度のまとまった時間を用意し、その後は、心が徘徊したときに降ってくるアイデア(取りこぼし)を忘れてしまう前にキャッチできるよう、スマホやメモ帳を用意しておくこと。

以上で、はじめる前の準備については終了です。