「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書) はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

整理法プラスとは、私(宇田川 雄士)が考案した整理手法の名称です。

具体的には、整理と計画、そして達成についての3つの手法からなる一連の方法論(手法群)のことを指します。

整理法プラスの手法 イメージ図

整理法プラスのなりたち

あなたにとって、あなたがいま、解決しなければいけないと感じている問題はどのようなものでしょうか?

そして、そのための解決方法が正しいものであると、どれくらい確信できているでしょうか?

以前の私にとっての切実な問題は、いまやるべきことは本当に「それ」なのか? ということでした。

これはある意味ではぜいたくな悩みなのかもしれません。なぜならばそれは突きつめれば「どのように生き、そして死んでいくか?」という問題にいきあたるからで、日々の生活に余裕がなければそんな悠長なことなど考えていられないはずだから、です。

いずれにせよこのようにして私は、「自分自身を整理するべき」と感じるようになりました。つまり、時間に追われ、現状に混乱していて、今後の人生に漠然とした不安があった、ということ。

そこで私は、下記の整理法に取り組みました:

「超」整理法は、野口悠紀雄氏による整理法です。この本は1993年に発売されましたが、いまでも参考になる部分があります。おそらくそれは整理ということに関する普遍的な方法論を提示しているからだと思います。

「ストレスフリーの整理術」と呼ばれる GTD(Getting Things Done) は、デビッド・アレン氏による整理術・生産性向上の手法です。私がこの本に出会ったのは2009年頃だと思いますが、それ以降の数年は常に手元におき、必要だと思われる箇所をくりかえし読み、ひたすら実践をくりかえしました。

2、3年の間でしょうか?

これらの手法にできるかぎり忠実かつ真剣に取り組むことよって、私は自分をすこし変えることができたと感じました。そしてその結果として人生が変わりました。ものごとに対して適切な反応をすることができるようになったのです。

何かに過剰に反応したり、反応が不十分だったりすると、その対象に振り回される可能性が高くなる。メール、やるべきこと、家族、上司——あなたのまわりの物事や人々に対する反応を間違えてしまうと、望むような結果は得られない。ほとんどの人は特定のことに対する意識が過剰だったり、逆に不十分だったりする。

重要なことは、自分の心をある程度、俯瞰できるようになった、ということ。

つまり、整理するということは心を整理するということであり、その状態においては、ものごとの見かた(とらえかた)がより適切になり、その結果として実生活も変化していったのです。

なんのために整理をするのか?

その後、整理法プラスを編みだしていくことになるのですが、この手法は「整理のその次」について考えるために考案されました。

それは(私の中では)最終的には「いかにして死ぬか」つまり「どのように生きていくか」というところに落ち着いています。

整理を終えた状態というのは、いってみれば「準備が整った状態」ということ。

準備が整った状態で人生における計画を練っていくことーーこれは、私たちがよりよく生きていくための具体的な方法論のひとつであると確信しています。

そのような意味で、整理法プラスとは「よりよい生きかたのための整理法」であるといえるでしょう。

整理法プラス

先ほど「適切な反応」というお話しをしましたが、これは言ってみれば「受け身」でありますから、それだけではなく自発的にはたらきかけていくということについて検討する余地があります。

ですから、整理法プラスとは整理整頓をうまくやるためだけの手法ではありません。またやるべきことを効率的にこなしていくとか、生産性向上、集中力アップ、創造性を高める……こういったことについては、副次的な効果を期待することはできるかもしれませんが、主(メイン)ではありません。

整理された状態というのは、人間でいえば「健康体」のようなものであるともいえます。病気をかかえながら旅行の予定をたてるのと、健康な状態でそれをするのとでは自ずからその内容もちがってくるでしょう。

またそれは、準備が整った状態ともいえ、上記の整理法を身につけた私は、しばらくの間、「日々のできごとが整理された状態」で日々を過ごしていた、ということになります。

よりよく生きるために整理をする

しかし前述したように整理というのはある種の受動的な状態ですから(簡単にいえば)もっと能動的に生きてみたい、と感じるようになった。

その結果が、「よりよく生きる」ということで、これは整理された状態だからこそ表れてきたキーワードだといえるのかもしれません。

ですから、「そもそもなんのために整理をするのか?」という目的について考えてみるならば、私は「よりよく生きるためである」と結論づけています。

よりよく生きるということは、幸福や達成、成功といったような人生のひとつの側面、ひとつの要素に焦点をあてたものではなく、さまざまな要素の全体的なバランスのうえにこそ成り立つものであり、かつそれは継続的である必要があるでしょう。

このような考えから、整理法プラスでは、整理手法によって整理された状態の次のステップとして、計画手法について学んでいきます。

もう一度、最初の図を見てみましょう。

整理法プラスの手法の構成 イメージ図

ここで、

  • 整理手法のことを「頭とこころの整理法」
  • 計画手法のことを「全的アプローチ法」
  • 達成手法のことを「整理法プラスプラス」

と呼びます。

よりよい生きかたのための整理法

以上をまとめて、整理法プラスについてひとことで表すならば、「よりよく生きるための整理法」であるといえます。

整理法プラスの整理手法(頭とこころの整理法)はシンプルで、基本的には下記の3ステップです。

  1. 自分が取り組んでいる活動を「プロジェクト」という形でリストアップする
  2. そのプロジェクトをやり遂げる、または維持していくための「作業」をリストアップする
  3. それらの作業を日付順で管理する

人生計画法(全的アプローチ法)もその手順はシンプルなものとなっています。

  1. 自らの徳性(キャラクター)と特性(パーソナリティ)を知る
  2. それらをプロジェクトに活かす方法やそれらを活かすためのプロジェクトを考え、実践する
  3. 短期的・長期的な計画について検討していく

もしかしたらこれだけでも、あなたの人生においてその視界がおおきく開けるというような感覚を得ていただけるかもしれません。

または、日々の生活に期待感や幸福感などを得る回数が増えるかもしれませんし、またはそのような感覚はなくとも、やるべきことを成し遂げていくことができるようになるかもしれません。

私はこのサイトであなたに、整理法プラスをお伝えできるということに喜びを感じています。

次のページでは、実際に私が日々、活用している整理システムをご紹介したいと思います。