整理をはじめるときのよい方法は、身のまわりから手をつけるということ。

例えば、まずは机のうえ、次にひきだしの中、次に本棚……というように。

これは頭の中においても同様で、緊急で重要なものごとが整理されてくるにつれ、緊急ではないけれども重要なこと、つまり人生全体とでもいうべき将来ついて考えられるようになっていきます。

人生におけるバランス感覚

生きているのなら、いつかは死ぬということは絶対的な事実であるはずですが、では生きることを価値あるものにするために必要なことはなんでしょうか?

コツとなるのは、ある種のバランス感覚とでもいえるものでしょう。

 人生のいろいろなことに日配りをするよりも、ある時期に限って、たとえば仕事だけに集中するほうが、うまくいきそうに思えるものです。仕事と、健康や人間関係のバランスを取るよりも、他のことには目をつぶって、1つに集中する方が簡単に感じられるからでしょう。
 しかし、収入を得ること、健康でいること、人間関係を保つこと、その他生活のさまざまな側面― ―これらは相互に深く関係していて、どれか1つだけを切り離して扱うことはできません。仕事だけに集中する人生はやがては破綻します。

整理法プラスでは、上記の考えにもとづき、人生において相互に関係しているであろうさまざまな側面について理解し、そのバランスをとっていくことを考える ということを実践していきます。

またそれを「よりよく」という言葉で表現しており、よって、「よりよく生きるための整理法」という整理法プラスのコンセプトには、人生における重要な要素のバランスを継続的に最適化していくという意味があるということ。

人生を全的にとらえる

人生には、幸せな時期もあるでしょうし、成功することもあるでしょう。また夢をかなえるという瞬間もあるはず。

しかし人生全体をよりよく生きるという観点からみれば、幸福や成功、夢といったものは人生のある時期において彩りをくわえてくれるようなものではありますが、実はそれ以上でもそれ以下でもありません。

夢を叶えること、成功をすることは素晴らしいことですが、人生はそれだけではない(そうでなくともよりよい人生を送ることはできる)、ということが、整理法プラスにおいて伝えられることのひとつかもしれません。

なおこの点については「全的アプローチ法」のコーナーで詳しく解説します。

現状の整理と将来の計画

整理法プラスは、例えるならば、「よりよく生きる」という目的のためのルールブック、またはガイドブックのようなもので、おおまかにふたつの方向に分けることができます。

  • 現状の整理
  • 将来の計画

このふたつです。

このふたつの局面に対し、整理法プラスには、

  • 頭とこころの整理法
  • 全的アプローチ法

という手法が用意されています。

考えていること・気になること・感情の整理のための手法を「頭とこころの整理法」、人生における長期・短期的な計画法のことを「全的アプローチ法」と読んでいます。

また応用編として「整理法プラスプラス」といったものもあります。これは整理法というよりも「達成法、達成のためのテクニック集」といった趣のあるもので、

  • 達成・成果・チャレンジ

といったことが必要な状況において、整理法プラスの応用的なテクニックとして活用していきます。

達成というのは人生における重要な側面のひとつにすぎませんが、現代においてはかなり重要視されている側面であるといえるかもしれません。そのため「整理法プラスプラス」という応用分野を設けてあります。